女性ホルモンが減少する影響で、心身にさまざまな変化が訪れる「更年期」。 この時季の心がけひとつで、今後の未来も大きく変わってきます。 いつまでも心も体もご機嫌に過ごせるコツをイーク表参道副院長の高尾美穂さんに教えてもらいました。

ベッドにいる女性
更年期を感じたら…まずやっておきたい生活習慣(※写真はイメージです)
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更年期の不調を少しでも軽く。今、できる生活習慣

更年期に女性ホルモンが減少すると、皮膚トラブルなど外見の変化はもちろん、見えない骨や血管まであらゆる部分に変化が!

【更年期に起こるさまざまな不調】

・メンタルの不安

・自律神経のバランスの乱れ

・痛み・不調

・皮膚トラブル

・デリケートゾーンの悩み

・見えない不調

不調を少しでも軽くするため、ご機嫌で過ごすためにやっておきたいことを3つご紹介します。

1 睡眠時間・食事をしっかり摂る

更年期による自律神経の乱れは、眠りの質を低下させます。睡眠時間が足りないと認知症のリスクが高まることもあるので、睡眠環境を見直すなどし、睡眠の質を高めていきましょう。

また、消化不良などから食が細くなる世代。タンパク質の摂取量が少ないと筋肉量が減少します。適正体重を保つことが大切ですが、食べないダイエットはNG。栄養バランスを考えた食事を考えて。

一汁三菜

一汁三菜の和食は理にかなったバランス食

毎日の食事で、糖質(炭水化物)・脂質・タンパク質の3大栄養素に加え、ミネラル・ビタミンをバランスよくとりましょう。いろんな食材から栄養がとれる「一汁三菜」はまさに理想のメニューです。

2 有酸素運動と無酸素運動、両方する

女性ホルモンの低下により関節の動きが鈍ると、運動量とともに筋肉量が減少します。ただでさえ華麗で骨密度が下がるため、もし体を支えきれず転倒するなどで骨折すれば、寝たきりのリスクが上がります。健康寿命をのばす点からも、早いうちから運動習慣を身につけましょう。運動は、ウォーキングのような心肺機能を高める有酸素運動と、筋トレなどの無酸素運動をバランスよく取り入れて。

3 サプリメントや漢方薬の力を借りてみる

近年、注目されているのが、「エクオール」含有のサプリメント。エクオールとは大豆製品に含まれるイソフラボン由来の成分で、女性ホルモンに似た動きをすることで知られています。サプリメントは食品なので、更年期にかかわらず何歳からでも始められて手軽です。

そしてもうひとつおすすめが漢方。体質に合わせて、婦人科で処方してもらうか、薬局など相談して市販薬の購入を。

発売中のこれからの暮らし by ESSE vol.1』では、更年期に関することをさらに詳しく紹介。ぜひチェックしてみてくださいね。

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