血行が悪くなりがちな寒い時期。さらに座りっぱなし、立ちっぱなしなど、同じ姿勢が続くと下半身の筋膜がゆがみ、太りやすくなってしまいます。
筋膜を調整する「筋膜リリース」は、ゆがみをほぐして血行やむくみを改善するストレッチ。
理学療法士で医学博士の竹井仁先生に、脚やせやむくみ解消に効果的な筋膜リリースを教えてもらいました。
もも裏をやわらかくしてやせやすく!もも裏筋膜リリース
(1)イスに座り低めの台に左足をのせる
すべての画像を見る(全8枚)イスに座り、左のひざが軽く曲がる位置に高さ8~10cmの台を置く。のせた左足の裏はぴたりとつける。
左足のひざが伸びきってしまうのはNGです。
(2)上半身を倒しもも裏を伸ばして30秒リリース
両手を骨盤の横に添える。背中を伸ばして上体を骨盤から前に倒し、左ももの裏が伸びたところで30秒リリース。足を逆にして(1)(2)を行い、左右交互に3セット繰り返す。
背中を丸めないようにしましょう!
むくみや冷えの改善にも!自転車こぎ筋膜リリース
体をさまざまな方向に伸ばすことで筋膜のゆがみをときほぐす動きを「リリース」と呼びます。
「リリースの間は、気持ちいいくらいの穏やかな伸ばし具合をキープしましょう。ゆっくり呼吸し、体のかたさがほぐれる感覚を大切に」
(1)イスに浅く座り背もたれに寄りかかる
イスに浅く座って背筋を伸ばし、お尻を前にずらして背もたれに寄りかかる。両ひざをこぶし1個分ほど開き、両手でイスの横を握る。
(2)上半身はそのまま両足を遠くに置く
腰が丸まらないよう腹筋に軽く力を入れ、両足裏をつけた状態で両足をできるだけ遠くに置く。
(3)左ひざを曲げながら胸に近づけ10秒リリース
右足の裏は床につけたまま左足のつま先を立て、ひざを曲げて胸に軽く近づけ10秒リリース。足を逆にして(3)を行い、左右交互に5セット繰り返す。
首は前に倒さず、つま先はしっかり立てましょう。
※妊娠前期、後期の3か月の人は行わないでください。それ以外の時期は医師と相談を。また骨折治療中や、手術をして1か月未満の人、悪性腫瘍やがん、動脈りゅうのある人も避けてください。心配な場合は専門医と相談を