●男尊女卑の義母に感じたのが「世の中には一生わかり合えない人間がいる」ということ

――お義母さんとご主人の絆は固い一方で、一般的なおばあちゃんが孫を溺愛するような雰囲気はご著書から伝わってきません。またご主人と難しい年頃の上のお子さん(長女)との関係も良好とはいいがたいですよね。一方で下のお子さん(3歳)はかわいがっていらっしゃいます。お子さん2人は圧倒的に「ママ派」でしょうか?

圧倒的にママ派! と言いたいのですが、残念ながらそうでもないんです。
長女も次女も、まあまあ義母にはなついています。なるべく私が防波堤となり、夫と義母の狂気を見せないようにしてきたからかもしれません。正直モヤモヤしますが…。

夫も、長女が小さな頃はそれなりにかわいがっていました。
ところが小学5年生くらいになり反抗期を迎えると、手のひらを返したように冷たくなったんです。自分の言いなりにならない人間は、たとえ血を分けた娘でも容赦しないとは恐ろしいですね。

義母も同じです。小さな頃はかわいがっていたものの、同じく反抗期を迎える頃に態度が急変、義弟の息子に入れ込むようになりました。今は次女も甥っ子たちと比較され、お土産のレベルなどで差をつけられています。

漫画9
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子どもたちも成長しているので、ウチのお父さんとおばあちゃんはなにかが違う…と感じているかもしれませんね。

そのせいか最近は母子3人で川の字で寝たり、一緒にお風呂に入ったりと距離感が近くなっています。

漫画同様、なにがあっても2人の子どもだけは育て上げようと思っています。

――また、「サイコパス義母撃退15箇条の心得」も参考になりました。14条の「世の中には一生わかり合えない人間がいると肝に銘じるべし」というお言葉に大きく頷いてしまいます。ただ、そうはいっても義両親と距離を置けずに悩む人は多いと思います。義母さんとの戦いのなかで得たmaronさんの教訓、アドバイスをお願いします。
漫画10

ここからは、「義母が嫁イビリをする人間である」という前提の元お話しますが…。

まずそういった義母との同居は絶対におすすめしません。物理的な距離が遠いなら、風邪や子どもの行事などを理由に年数回まで会う機会を減らせます。これが同居や近距離に自宅を買って住むとなると、逃げたくても逃げられない状況になります。

さらに義母とのLINE交換、義家族グループLINEには参加しないほうが無難です。義母にとって嫁は「かわいい息子を奪った女」、もしくは「自分の言いなりになって当たり前の存在」だからです。自分の仕事が忙しく、どうしても義母の助けが必要な方以外は遠方に住むことを推奨します。

漫画11

えらそうなことを書いてしまいましたが、じつは私も、3年前までは「嫌われたくない」との思いから、行動に移せませんでした。夫が100%義両親の肩を持つせいもあり、私が我慢すれば丸く収まる、私さえ我慢すれば…と思っていました。

でも攻撃的な相手はそんな心の隙間に忍び込んできます。maronさんならなにを言ってもいい、言うことを聞いて当たり前の存在だと認識されます。ここまでくると人権も何もありません。義母の奴隷です。

経験上、夜眠れない、食欲がない、なにをやっても楽しくない、こんな状態になる前にスマホから電話番号を削除したほうが精神的にラクです。