いざというときに病気やケガをしてしまったときに安心できるのが医療保険。でもまだ病気リスクの低い若いうちに入っていいもの? それとも気になる年齢に差しかかってからでいいの? そんな疑問にファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんが答えてくれました。

どっちがおトク?医療保険に入るなら(まだ若いうち)VS(病気が心配な年齢になってから)

イラスト保険料の総額
30歳加入と40歳加入を比較すると…?
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病気やケガのときに医療保険に入っているとなにかと安心。若いうちから入っておいた方がいい? それとも生活習慣病などが気になる年齢になってからでOK? お金のプロに聞きました。

●医療保険に30歳と40歳で加入した場合の保険料の比較

<30歳加入>

・保険料/月 2100円
・払い込み保険料の総額 75万6000円
・保険期間 終身

<40歳加入>

・保険料/月 3555円
・払い込み保険料の総額 85万3200円
・保険期間 終身

※1 アクサダイレクト生命の「アクサダイレクトの終身医療」で試算
※2 保険料算出条件…女性、保険料払込期間:60歳満了、入院給付金日額:5000円、手術給付金:受け取る(入院なしの場合1回につき2万5000円、入院ありの場合1回につき5万円)

●【答え】保険期間が長い割に払い込み保険料が少ない若いうちの加入がおトク!

医療保険は保険料が安い若いうちに入った方がおトク? それとも加齢とともに発症例が増えるガン、心臓疾患、高血圧症などが気になる年齢になってからでいいの? 答えは、ズバリ、若いうちに加入した方がおトクという結果になります。

その理由は、払い込みの保険料総額をシミュレーションすれば一目瞭然(60歳で払い込み終了の場合)。加入年齢が30歳と40歳で比較した場合、30歳加入の保険料総額は75万6000円、一方、40歳加入は85万3200円。30歳で加入した方が月々の保険料が安いので、払い込み期間が10年長いにもかかわらず、保険料総額が9万7200円もおトクに。また保障期間は10年早くなります。しかも、この金額差は年齢が上がるほど大きくなります。

ちなみに死亡保障を対象とする生命保険は、自分に万が一のことがあったときに、生活に困る人がいる場合に入るのが基本。必要な期間に、必要な保障額をカバーするのが賢明。保険料が安いからといって、若いうちから、むやみに入る必要はありません。