自分の黒歴史を赤裸々に描いた漫画を、インスタグラムで発表している大盛のぞみさん。2人の子どもを育てる母でもある彼女が、“ほっこり下品”な、ゆるい子育て漫画をお送りします。
今回は出産当日の食事について。あの大食漢ののぞみさんも、陣痛の痛みの前には無力だった!?
陣痛の痛みで、大人になって初めて食べ物を残した私。それを見て夫は…
出産当日の思い出といったら、朝ご飯のサンドイッチのこと。
前日夜のタコライスはおいしく完食。
こっそり持ち込んだおにぎりも夜食にペロリ。
しかし。
朝になり子宮を収縮させる薬を飲むと、もう全然食べ物の味がわからなくなっていた。
朝にノコノコ訪れてきたダンナは、初めて食べ物を残す私を見て、「これは本当に大変なことだ」と、ようやく事態を理解。
1時間後に訪れた姉の報告によると…。
「あんたのダンナさんね~、朝の食べ残しのサンドイッチ見たら、いきなり今までの自分の放置っぷりを反省したらしく号泣してたよ。泣きながらサンドイッチ食べてた。壁に向かって謝ってた。この人と今日は産まれるまでマンツーマンかぁ…としみじみ帰りたくなったね」
病室で泣く妹のダンナとマンツーマン待機。
姉も私の姉として生まれて大変だったろうな…。
そして私はというと、とにかく叫び狂う外国人の隣。
自分以上に痛がっている人の声を聞くと、痛いときは痛いって叫んでいいんや! という明るい気持ちに。
「私は今、産むまで降りることのできない陣痛列車に乗ってるんやな…。隣に同じように痛んでくれてる人がいてくれて心強いよ。私もそのうち叫ぶ!! がんばろうね! 産もう!!!」
と、隣の方へ、脳内で松岡修造のように熱くエールを送った。
ワクワクと痛みでテンションがあがり、電動歯ブラシのように体の震えがブルブル止まらなかった。
次回。
いよいよ硬膜外麻酔の威力を知る。