在宅勤務をきっかけに、家事を始める男性が増えています。

「わが家は、妻である私が大型連休中に仕事が重なっていたため、どうしても家事が回らない状況でした。そこで見かねた夫が『俺が料理をする』と言い出したのです」と話すのは、ライフオーガナイザーの香村薫さん。

リビングに男性と子ども
夫が料理に挑戦してくれました
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夫は料理に関してはほぼ初心者。
「そこで実際に10日間、1日3食の買い物、調理、洗い物まですべて行ってもらいました」
本人へのヒアリングも行ったうえで、どうすれば夫がスムーズに料理を行えるか? という方法を紹介してもらいました。

10日間で成長!料理をしなかった夫が料理に慣れるための3つのポイント

1.買い物はできる限りオンライン

パソコンを操作する様子

まずは食材の買い物です。

「それまでは、夫に買い物を頼むと必ず1つは間違いが発生していました。ホールトマト缶とカットトマト缶を間違える、食器用洗剤を食洗機用洗剤と間違えるなど、買い物慣れしていない人ならではの失敗です。事前に、こんな混同しやすい商品があるから気をつけてねと言っても間違えていたので、口頭で伝えるのは失敗につながりやすいことがわかりました」

そこで香村さんは、事前に買うべきとわかっているものは、オンラインで購入するようにアドバイスしたそう。

「オンラインならパソコンを見ながら、これでいいんだよね? と私に確認することもできます。商品名を写真で見ながら判断することに慣れてから、実店舗で購入するようになるとスムーズでした」

2.メニューは3つにする

キノコなど

「料理をほぼしたことがない夫に、毎日異なるメニューを頼むのは諦めました」と香村さん。

そこで、

・家族みんなが大好きなメニュー ・栄養が取れるメニュー ・季節を問わないメニュー

を前提に、家族ヒアリングをして料理にランキングをつけたそう。

その結果、香村家では

・具だくさん豚汁
・ミートソースペンネ
・手羽元の甘酢炒め

がトップ3に。
「それだけを何日もぐるぐると回すことで家族の了解を得ました。実際、上記メニューを4回ずつつくったところで、夫の方から『そろそろ次のステップへいきたい』と声があがり、肉ジャガとハンバーグが追加されました」

香村さんの夫によると、とにかく最初に3品を繰り返し覚えることで自信につながったのだそう。
家族も粘り強くつき合うことが大切ですね。

3.洗い物を極限まで減らす

キッチン

「夫が料理を担当して感じたことにひとつに、洗い物ってこんなに多いのか、というものがあったみたいです」

そこで考えたのが、次の2つの方法。

・ワンプレート化

「ますはできる限り食器の数を減らすことで、あと片づけの手間を減らす努力をしました」

・電気調理鍋を使う

「わが家の電気料理鍋は、ティファールのクックフォーミー。これを使うことで、たとえばトマトソースのペンネなら、ソースとペンネを別々につくって混ぜ合わせるのではなく、すべての材料を最初から投入してつくれるんです。また、ハンバーグはクックフォーミーでソースをつくり、そのなかにハンバーグのタネを入れる煮込みハンバーグにしたことで、キッチンに油が飛び散ることを回避できました」

調理家電は、マニュアルどおりにつくれば失敗が少ないのも魅力。余裕があれば導入してみるのも手です。

以上の3つのポイントを意識したおかげで、包丁をほとんど握ったことがなかった夫もすっかり料理に慣れたそう。

「料理が苦手な人が料理をするときは、最初から多くを求めず、家族で根気よく見守るのも大切。文明の利器も使って、応援してみてくださいね」