「もともと夫のことは大好きで、だからこそ体の結びつきも私にとっては大切なもの。せめて、『以前と同様に求めている』という言葉だけでもあったなら」という気持ちから、歩美さんは心境を夫に訴えたそう。
「何度も話し合いの場を持ちました。だけど、夫は真剣に取り合ってくれなくて、正直、なにを考えているかわからくて」と歩美さん。
あげくの果てに、夫から出たのは「そんなにしたいなら、風俗に行ったら?」という発言でした。
「本気かどうかはわからないですけど、さすがにショックを受けました」
●レスがつらいとわかってくれたのは、女友達よりも男性の知り合い
歩美さんは悩みに悩み、学生時代の親友に打ち明けましたが、彼女にはわかってもらえませんでした。
余計につらい気持ちになった歩美さんは、もしかしたら、同じ男性なら夫の気持ちをわかるかもと、知人の男性に相談。
「とても親身になってくれて、私のつらい思いも理解してくれました。夫との関係で悩んで暗い毎日だったので、とても救われたんです」
たびたびその男性と話すようになって、ある日、彼にひかれ始めている自分に気がつきました。
ただ、歩美さんは離婚する気もないし、第一に夫のことは好きでたまらないと言います。男性とも進展はありません。
「夫は相変わらずで、私がどんなに働きかけても、変わる様子もありません。一生このままかと思うと正直とても悲しいです。男性から女として見られたいという気持ちは、妻にだってあるんです」
本音で生きている恭子さん。気持ちが揺れ動く歩美さん。物議をかもす意見ではありますが、これもレス時代を生きる、女性たちの生き方なのかもしれません。