夫婦の離婚原因でよくあげられるのは「性格の不一致」ですが、じつは「性生活の不一致」も深刻な問題です。

話し合いで解決している人たちもいますが、それでも解消しなかったとき、妻はどうすればよいのでしょうか。
人によっては、夫以外の人に心ひかれたり、よそにパートナーを求めるケースも。

今回ESSE onlineでは、セックスレスに関する調査を行い、揺れ動く妻の気持ちについて、2人の40代女性に取材しました。

夫婦
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恭子さん(仮名・40代後半)の場合:夫とは行為なしでも信頼できる人。そして、男友達は行為込みの親友なんです

最初に取材した恭子さんは、既婚の男友達と“体の関係のある友情”を育てているという、驚きの告白をしてくれました。

レスになったきっかけは、恭子さん自身のうつ病。
「結婚し、慣れない生活がきっかけで、ストレスによるうつ病になりました。メンタル的に、もうしたくないと思ってしまって」
結婚した当初は「1年後くらいに妊活して…」と思っていましたが、もう子どもをもつことも考えられなくなったそう。

子どもをつくる気がないなら、行為自体もしなくていい。
そんな心境に至って、夫ともレスになっていき、寝室も新婚2年目から別々に。

やがていろいろなことが重なり、恭子さんと夫は一度離婚します。
「気楽な関係に戻ったことで、離婚後も週末は普通に2人で会っていました。そもそも結婚しようとまで思った相手なので、夫のことは嫌いでなかったです」
そんな生活がしばらく続き、生活が安定するからと、自然と復縁しました。

●はたから見ればW不倫。でも、女にだって性欲はある!

「夫は、もともと女性や行為への興味が薄い人。とことん清らかな男性です。そんな夫とはする気持ちが起きなくて」
とはいえ、「誰からも好かれるいい人で、愛情は非常にあります」と、夫に対する信頼感は揺らいでいません。

夫とずっとレス生活を続けながら、じつはほかに行為をする男友達がいるという恭子さん。
「夫と離婚している間の独身時代に知り合いました。人として尊敬できる男性で、もう10年越しのつき合いになります」

そんな彼とは、「会いたい」とどちらかから連絡があるときのみ、外で会っています。
「食事や映画など普通のデートをすることも滅多にないので、世間から見たらただの不倫かもしれません。ですが私と彼とは、体の相性がよく合う友達関係。そんな関係をともに楽しむ同志なんです」

「女性にも性欲はあるし、しないと枯れる」という恭子さん。
「10代、20代の頃は彼氏が何人か入れ替わるのに、結婚後はたった1人の夫だけ。私はたりませんでした」

男女

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歩美さん(仮名・40代前半)の場合:「レスがつらい」と訴えた私に、夫が返したのは「風俗に行ったら?」という言葉

2人目は、夫が好きで好きでたまらないのに、知人の男性にひかれ始めているという歩美さんのケース。

歩美さんは小学生の子ども2人と夫の4人家族。出産後もレスになることなく、夫婦生活があったのですが、変化が起きたのは4年前のこと。
「気がついたらもう何か月も性生活がなくて…。思い当たるのは、夫がうつ病を発症したことですね」

当時はまず夫の精神が安定することを優先していましたが、夫がよくなるにつれ、性生活がいつまでも復活しないことに、歩美さんがつらくなっていきました。