アメリカ生まれの倉庫型スーパー、コストコ。店内にはアメリカらしい食材が並び、肉やパンのイメージが強い人も多いのでは。
「でもじつは、意外にも和食材やスーパーでおなじみの商品も豊富。なかでも魚は、おいしくて一度食べたらリピート必至の食品です」と語るのは、新三郷倉庫に8年通うコストコマニアの高梨リンカさん。
おすすめの魚商品とアレンジアイデアを教えてもらいました。
白身魚のフライに!調理がラクな「パンガシウス」
すべての画像を見る(全6枚)あまり聞き慣れない魚ですが、ヨーロッパではよく食べられているという「パンガシウス」。日本では白身魚のフライなどに使われています。じつはナマズの仲間で、「パサ」とも呼ばれているのだとか。コストコでは約1kg、1800円程度で売られています。
おすすめする最大の理由は下ごしらえがラクなこと。パックのまま冷蔵庫に置いておいてもドリップが出ず、くさみもありません。骨や皮もないため、そのまますぐに調理できます。
1枚が大きいので、冷凍するときはカットしてから保存しましょう。
●和洋中なんにでも合う万能感。和風あんかけをつくってみた
パンガシウス自体はクセがなくさっぱりした味。身もふっくらとしているので食べごたえがあり、さまざまなメニューで楽しめます。
たとえば和風あんかけ。野菜やキノコをたっぷり入れた、少し濃いめのあんが、淡白なパンガシウスとよく合います。
中華風の甘酢あんにしても楽しめますし、洋風のムニエルにしてもよし。
なんにでも合うおいしくて万能なパンガシウスは、魚の下ごしらえが苦手な人にこそ試してほしい食材です。
分厚くて焼くだけでメインになる「塩銀鮭」
スーパーでも買える定番食材の鮭ですが、コストコのものはひと味違います。
厚さは一般的なものの3倍くらいで、赤みがかったオレンジ色が鮮やか。魚自体の味が濃く、ただ焼くだけでメインのおかずになります。
この厚さで1切れ160円程度、1パックに10切れ前後入っています。
切身同士がくっつかないようにクッキングシートを挟んで重ねてから、ラップに包んで冷凍すると長くおいしく楽しめますよ。
●うま味たっぷりな身を味わおう!ホイル焼き、ムニエルに
そのままホイルで包んでトースターで20分ほど焼くだけで、ご飯に合うおかずになります。仕上げにしょうゆを少したらせば、香りだけでご飯がおかわりできちゃいそう。
焼くだけでもおいしいですが、小麦粉をはたいてバターで焼くムニエルもおすすめ。うま味も塩味もしっかりあるので、タルタルソースをたっぷりかけても負けません。
厚みがあって身崩れしにくいのも、料理をするうえでもありがたいですね。
お鍋にも!冬に大活躍する「甘塩タラ」
鮭と同じくタラも肉厚でふっくら。1切れ100gほどですが、身も皮も弾力があって、スーパーで見るものとは印象が異なります。
タラもほかの魚と同様に冷凍保存が可能。8~10切れほどで売られていますが、少人数の家庭でも十分食べきれますよ。
味もしっかりしていて、よいだしが出ます。思ったより塩気が強いのには気をつけたいですね。
薄味が好みなら、調理前にお湯をかけて塩抜きするとちょうどよい塩梅になります。
●ホイル焼きでだしまで味わえる
タラのおいしさはやっぱりだし。うま味を最後まで味わえるメニューで食べたいものです。
簡単でつくりやすいのはホイル焼き。野菜やキノコと一緒にホイルで包み、トースターで焼けばOKのラクラクメニューです。
しょうゆでもポン酢でもバターでも、好きなものをかけていただきます。
スープや鍋に入れると、ダシとしても具材としても活躍。
昆布だしや鶏ガラはもちろん、韓国のダシダ(牛肉ダシ)やナンプラーとも相性よし。これからやってくる寒い冬には大活躍してくれそうです。
コストコの魚は、グラム単価ではスーパーの特売に及びませんが、味や食感を考えるとコスパよし。
「コストコに魚のイメージはなかった!」という人もぜひ試してみてくださいね。
※おことわり
掲載している商品価格は購入時のもので、各倉庫店や時期により変更になる可能性があります。また、売りきれや取り扱いのない商品、サービスもあります。あらかじめご了承ください