つい冷蔵庫に長く入れてしまった野菜。傷みかけだけど、どこまでが食べられるか困ったことはないでしょうか? 食べられる、食べられない部分を見極めて、しっかり使いきりたいですよね。
ここでは栄養士の監修のもと、野菜別に対処法を教わりました。
傷みかけ野菜も、変色した部分をきれいに落とせばまだまだ調理は可能
●アスパラガス:穂先の方が茶色くなって、どろっと溶けている
【食べ方】穂先を落とせば茎は食べられます
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変色してしまった穂穂先を切り落とせば、茎は食べてもOKです。茎の水分が抜けてスカスカになっているときは、細かく刻んで炒めたり、スープなどに使って味落ちをカバーしましょう。
●アボカド:断面のヘタに近い部分が黒く変色。黒い点々や筋も
【食べ方】黒い部分は除き、加熱調理しましょう
ヘタに近い黒い部分は除きましょう。黒い点々や筋は熟しすぎによるものなので食べてもOKですが、筋っぽいので生よりも、さっと炒めたり、ゆでてつぶしてディップにするなどの加熱調理がおすすめです。
●インゲン:しなしなで、サヤのところどころに黒ずみも
【食べ方】黒ずみ部分をカットして煮れば食べられます
しなしなは乾燥しているだけなので、くたくたに煮ればまだ食べられます。サヤの黒ずみは取り除いて使えばセーフ。切ったときに中の種まで黒かったらアウト!
●セロリ:葉が黄色くなり、茎がしなしな
【食べ方】黄色い葉は除き、茎を加熱して食べましょう
黄色くなった葉はエグミが強いので除きます。茎はしなっとしていてもOKですが、シャキシャキ感は望めないので、生よりも刻んで炒めたりした方がおいしいですよ。
●タマネギ:芽が伸び、断面の層の一部が茶色い。イヤなにおいも
【食べ方】変色部分を除き、加熱調理すればOK
伸びた芽は一緒に刻んで食べても問題なし。茶色い部分はにおいの原因でもあるので、その周辺ごと大きめに取り除き、加熱調理をしましょう。
●長ネギ:外側の皮がカサカサになってかたく、黄色い芯が伸びている
【食べ方】外側の皮をむけば中の芯は食べられます
黄色い芯は成長によるものなので食べても大丈夫。外側の乾いた皮を1枚むけば、普通に調理して食べられますよ。
●キャベツ:切り口や芯にところどころ黒ずみが。外葉も白くしなびている
【食べ方】黒い部分を切り落として、調理にひと工夫加えましょう
黒く変色したところは酸化しているのでカット。葉はしなびていても溶けていなければまだイケます。加熱したり、細切りにしてドレッシングをからめるなど、油をプラスすれば、しなびた感じもカバー可能です。
●コマツナ、ホウレンソウ:葉がしなっとして、黄色く枯れたよう
【食べ方】変色した葉を除いて炒め物にするのがおすすめ
葉が黄色いのは、紅葉と同じ仕組み。エグミがあるのでカットを。緑の部分も筋っぽくなっているので、繊維を断つように切って炒め物などにするのがおすすめです。
●ニンジン:しなっとしてやわらかい。表面がヌメッていて、黒ずんでいるところも
【食べ方】黒い部分を切り取り、全体の皮をむいて使いきりましょう
ヌメリは洗って皮をむけば心配なし。黒くやわらかいところは腐りかけているので、取り除いて全体の皮をむきましょう。生で食べるなら、食感の悪さをカバーできる細切りにします。
●パプリカ、ピーマン:表面がしわしわし、ヘタの周りにカビが
【食べ方】カビを除いて加熱調理すれば問題なし
カビているところを除けば十分食べられる食材です。水分が抜けているのでパリッとした食感は楽しめませんが、細切りにして加熱調理すれば問題ありません。ただ、カビがひどく、溶けているものはあきらめてください。
●ブロッコリー:つぼみの部分が黄色っぽく、ポロポロ落ちてくる
【食べ方】残った茎と芯が活用できます
ポロポロと落ちたつぼみの部分はボソボソしておいしくないので切り落とし、残った茎と芯を活用しましょう。
●ミズナ:葉先が茶色く、全体がくたっとしている
【食べ方】茶色い部分を除いて、水でシャキッとさせます
茶色いのは、冷蔵庫の冷気による乾燥が原因のことが多く、除いて加熱するのがおすすめ。くたっとしたものは食べてもOKですが、食感が悪いので、水に放してシャキッとさせましょう。
●モヤシ:ひげ根や先端が茶色くなり、イヤなにおいのヌメリが
【食べ方】茶色い部分をちぎりましょう。ただし濁ったヌメリはアウト
茶色い部分はちぎり、水に放します。ただし、濁ったヌメリがあったり、酸っぱいにおいがするときはアウトです。
●レタス:外葉がしなしなしていて、芯の周りが赤っぽく変色
【食べ方】赤い部分を除き、必ず加熱調理を
変色した赤いところをちぎって除いて。水に放してから火をとおせば、しなしなでも大丈夫です! 生食は避けましょう。