手間も時間もかかってしまう家の掃除は、多くの人にとっておっくうな家事ではないでしょうか。「掃除の手間や時間を増やしている原因は、じつは掃除そのものより、置いてあるものを片づけたり、どかしたりする動作にあります」と語るのは、知的家事プロデューサーの本間朝子さん。だからこそ本間さんは掃除をスムーズに行うために、さまざまな工夫をしているそうです。
「掃除の作業の手を止めるものは、できるだけ置かないようにするのが掃除しやすい部屋の基本。どうしても置く必要のあるものには、キャスターなどをつけ、掃除機やモップを持ったまま片手で動かせるようにしています。また、家具も、できるだけ掃除道具がスムーズに届く配置に」。そうすることで、掃除そのもののハードルが下がり、疲れたときや時間のないときでもやる気になれるそう。ここでは本間さん流の「掃除がしやすい部屋づくり」を詳しく教わりました。
掃除はスムーズさが命!「手を止めない」工夫をする
掃除を短時間ですませたいのなら、とにかく床の平らな部分を多くすることが肝心です。手を止める障害物を上手にクリアして!
●重いものは可動式にする
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観葉植物はキャスターつきの台にのせれば、掃除しながら片手で動かすことが可能になります。
「キッチンのゴミ箱も、キャスターつきのものに。キャスター台は100円ショップなどで購入でき、簡単につけることもできますよ」。
●イスの脚の裏に滑りをよくするシールをはる
ダイニングのイスの脚の裏には、滑りをよくするシール“カグスベール”をはりつけて。
「テーブルの下や周りを掃除するときも、片手で引くことができ、床を傷めにくくなります。掃除のたびにイスを持ち上げなくていいので重宝しています!」。
●配線は床に垂らさない
テレビやパソコン回りなどの配線が床に垂れたままだとホコリがたまり、掃除のたびに持ち上げたりコードをふいたり面倒なことに。そこで「コードを結束バンドでまとめて壁にはりつけるなど、配線が床につかないように工夫しています」。
●大きな家具と壁の間は掃除道具を入れやすい隙間をつくる
テーブルやテレビ台など、めったに動かさない大きな家具は、壁にぴったりつけず、モップなどのヘッドが入る隙間をあけて設置。「狭い隙間にたまるホコリも、これでスムーズに取り除けます」。