アメリカ・シアトルに住んで十数年。エディター&ライターとして活躍するNorikoさんが、現地で話題のフードやライフスタイルにまつわる情報をレポート。今回は、アンティーク家具について伝えてくれました。
築100年超えがごろごろ、シアトルの街並み
すべての画像を見る(全3枚)シアトルには「ネイバーフッド」と呼ばれる魅力的な街が点在しますが、最も歴史あるネイバーフッドがパイオニア・スクエア。シアトル発祥の地だけに、オシャレなカフェやレストランがある一方で歴史的建造物が数多く残り、アート・ギャラリーやアンティーク・ショップなども集まります。
店や施設だけではありません。日本のように土地を買って新築するのではなく、中古物件を買ってリノベーションを繰り返すのが一般的なアメリカの住宅。そんな事情から、築50~100年を超える家がたくさんあります。古民家好きの人も多く、そうした家を回るウォーキング・ツアーを開催するネイバーフッドもあるくらいです。
あえて中古品を選ぶ、ものを大切にする暮らし
エコに敏感なシアトル人は中古品に抵抗がなく、むしろ愛好家がたくさんいます。今はネットによる個人売買が一般的ですが、アンティーク・ショップほか、リサイクル・ショップも多様で、セカンドハンド(二次利用)、コンサインメント(委託販売)、スリフトストア(寄付された不用品を販売)、パウンショップ(質屋)など、いろいろな種類の店があります。日本でコレクターに人気があるファイヤーキングのキッチン雑貨さえ、驚くほど安く売られていることも。
日本のフリーマーケットに近いのが、個人宅で行うガレージセールやヤードセール、教会や施設で行うラメージセール。また、亡くなった人の遺品を処分するエステートセールは掘り出し物のアンティークやミッドセンチュリー家具が手に入りやすいことから、いずれも盛況です。
レトロなインテリアはネコもお気に入り!?
わが家のつくりも、ミッドセンチュリーそのもの。ショップやセールを巡って少しずつ買い足してきたレトロな品々が、昔懐かしい雰囲気になじみます。アンティークのベンチも、近所でたまたま見かけて立ち寄ったヤードセールで購入したもの。今ではすっかりネコたちに占領され、彼らのお昼寝スポットになっています。
【Noriko】
アメリカ・シアトル在住。現地の日系タウン誌編集長職を経てフリーランス・エディター/ライターとなり、日米のメディアに旅行情報からライフスタイル、子育て事情まで多数の記事を寄稿する。著書に『
アメリカ西海岸ママ~日本とは少し違うかもしれない、はじめての妊娠&出産~』(海外書き人クラブ刊)