寒い目覚めの朝に、さっぱりとしたい食後に、ホッと一息つきたいとき…。おいしいコーヒーを飲みたい!そんな欲求を、日に何度も覚える人に、少しうれしいライフハックがあります。
コーヒーにおいしさや香りを求めるならやっぱりレギュラーで、と考える人は多いでしょう。じつはインスタントコーヒーも、いれ方次第で納得のできる味にすることができるのです。
コーヒーの抽出液を乾燥させて粉末状にしたインスタントコーヒー。忙しい朝にさっと用意できて、ひとり分を入れるときにも便利です。お手軽だけれど、レギュラーコーヒーに比べたら味と香りがちょっと弱いと日々感じていたら、こちらのライフハックを試してみる価値があるかも。簡単な工夫で、いつものインスタントコーヒーをおいしく入れる方法を、バリスタの第一人者として活躍する横山千尋さんに教えていただきました。
インスタントコーヒーをおいしくするコツは温度にあり!
「まずは、水について。コーヒーは軟水が向くので、日本でいれるなら水道水で十分。こだわるなら、軟水のミネラルウォーターを使ってもいいでしょう。でも、本当に注目すべきなのは、お湯の温度なんです!」
沸騰してすぐの熱いお湯を使うと、コーヒーの香りが飛ぶ原因になってしまうそう。沸騰後、火を止めて1~2分おいた90℃くらいのお湯がベストと横山さんはアドバイス。
「事前に熱湯を入れてカップを温めると、コーヒーが冷めにくくなり、飲みきるまで風味が持続します」
インスタントコーヒーを溶かす際にも大切なポイントがあります。
「分量は、カップ1杯(150㏄)につき1.5~2gが適量。まず少量のお湯を入れ、よく練ることが大切です。かき混ぜて、十分に粉を溶かします。そのあと、残りのお湯を注ぎましょう。粉っぽさがなくなり、味に深みが出ますよ」
ちなみに、インスタントはレギュラーに比べて、時間がたつと香りが飛びやすい性質があるそう。なるべく早めに飲みきるとよいでしょう。
開封後は湿気を防ぐため、常温保存でなく、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。封を切ったらなるべく早めに飲むこと。「またできるなら、袋入りのものはビンに移して保管するのが好ましいです」。