30代なのに、ホットフラッシュ、イライラ、肩凝り、うつ症状など、更年期のような不調を抱えている人が増えています。それらはもしかして、プレ更年期のサインかも。更年期を迎えてないのに、更年期障害に似た症状に悩まされるケースがあるのです。プレ更年期では、さまざまな不調をともないますが、とくに多いのが「ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)」「落ち込む・イライラする」「頭痛・首や肩の凝り」「めいまい・耳鳴り」の4つのカテゴリー。今回は「のぼせ・ほてり・発汗」のケアについて説明します。
すべての画像を見る(全4枚)ケアは早いほど効果的!プレ更年期の自覚がない人も試してみて
▼なりやすい人のタイプ
・もともと冷え性だ
・ずっと生理不順に悩んでいる
気温にかかわらず顔や上半身が急にカーッと熱くなり、汗が流れるように噴き出し、のぼせたような感覚におそわれる…。これはホットフラッシュといわれる、更年期障害の代表的な症状です。卵巣ホルモンの欠乏、自律神経の失調がおもな原因。じつは冷えとも表裏一体で、冷え性の人はいっそう要注意です
【ケア1】首の後ろや脇の下を冷やす
時と場所を選ばず出る大量の汗は本当に困りもの。即効性のある対処法としてはダイレクトに“冷やす”のがおすすめです。携帯用の冷却グッズや冷たいおしぼりなどを、太い血管や汗腺がある首の後ろや脇の下に当て、応急処置的にクールダウンを。
【ケア2】呼吸を整えて血流をよくする
ホットフラッシュの大きな要因のひとつが、自律神経の乱れによる冷え。自律神経を整えて血流を改善するには、深呼吸も効果的です。いつでもどこでもできて気分も落ち着き、一石二鳥!
<呼吸を整えるやり方>
おなかまで送るように鼻からゆっくり深く息を吸い、いっぱいたまったら口からゆっくり吐き出します。数回ずつ好きなときに繰り返して
【ケア3】のぼせやほてりに効くツボを押す
のぼせやほてりなどの症状緩和に、ツボ押しも有効。イラストの位置を目安に指を当て、気持ちいいと感じるのがツボの場所です。全身の気を巡らせるよう、息を吐きながら1、2、3とゆっくり押し、息を吸いながら同様にゆっくり離すのがコツ。1か所1分ぐらいが目安です。
●曲池(きょくち)
体の前でひじを90度に曲げ、できたシワの先端。上から垂直に押す
●太谿(たいけい)
アキレスけんと内くるぶしの頂点のちょうど真ん中、くぼんだ部分
<注意>
・効果や効能には個人差があります
・妊娠中やその可能性がある場合、持病や痛みがあるときは、事前に医師との相談を
・試してみて痛みや不調があるときは、すぐに中断し医師に相談することを