特売で買った肉などを、とりあえず冷凍庫に入れておき、そのまま使い忘れてしまうことありませんか? 気づいたときには、肉の一部が乾燥したようにパサパサ…いわゆる“冷凍焼け”の状態に。これって、もはや料理をしてもおいしくない予感…。でも、ご安心あれ!そんな悲しい状態になった肉でも、おいしくよみがえらせることができるんですよ。
分子生物学者である科学者ママことnickyさんに、冷凍焼けした肉の再生法を伺いました。ちなみに
がほかにも紹介されているので、チェックしてみてくださいね~。
決め手は塩水にあり!
まず、冷凍焼けした肉の重量を測ります。同量の水と肉の重量の3%の塩をポリ袋に入れてふり、よく混ぜて塩水をつくります。そこに、冷凍焼けした肉をイン!
すべての画像を見る(全4枚)そのままポリ袋の口をねじってしばり、2~3日冷蔵庫に入れてなじませるだけ。
こうすると浸透圧の関係で、抜けた水分が肉に戻り、おいしさが復活するんです。
塩水で戻した肉とそのままの肉を実食して比較!
実際に冷凍焼けした豚トンカツ用肉で実験しました。
まず、解凍してそのまま焼いた肉のお味は?
う~ん、水分が抜けてパッサパサ。見た目も弾力感がなくて、肉の断面が薄い印象です。
冷凍焼け特有の冷凍庫っぽいにおいがするような気も。
次に、塩水につけてもどした肉のお味は?
おおっ!水分がしっかり戻り、肉質がジューシーでやわらかい!!
肉の断面にふっくら厚みがあり、においも気になりません。というか、むしろ、生の肉を焼いたときよりもおいしくない!?
ということで、軍配は塩水につけてもどした肉に!家にあるもので、なかばあきらめていた冷凍焼けの肉がよみがえりました。
このワザ、ひき肉以外の肉全般に使えますよ。おうちの冷凍庫に、長時間冷凍してしまった肉があるときはチャレンジしてみてくださいね。
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