●クックパッドや糖質オフダイエットの流行もこの頃から
料理では、レシピサイトのクックパッドを活用する人が増えていました。
すべての画像を見る(全13枚)「ESSEでも、クックパッドの人気レシピを特集したところ、すごく反響がありました。当初、ネットで見られるものを雑誌で掲載する意味があるのかしら? という迷いがあったのですが、たくさんあるレシピの中から、どのレシピを選んでいいかわからなかったという声が多くて。“ESSEが選んだレシピ”という視点が好評で、その後も何度も特集しました」
ダイエットでは、糖質オフダイエットが流行。これまで、食事制限のダイエットといえばカロリーを抑えるのが主流だったのが、カロリーより糖質を抑えることが大切だという説が注目され、ESSEでも特集を組みました。
その流れは今も続き、糖質オフレシピの特集は、ESSEの定番になっています。
「カロリーや食べる量を抑えるダイエットは、家族がいるとなかなか実行しにくいのですが、糖質オフレシピの場合は、揚げ物や肉料理など、家族が好むおかずをつくれるので、取り入れやすいという面も大きいですね」
●表紙には離婚した人やシングルマザーも起用するように
佐々木編集長時代には、表紙にスポーツ選手もよく登場しました。また、2016年12月号には、ミニ版ESSEが初登場。
「表紙はこれまで女優さんが多かったのを、もう少しバラエティ豊かにしたいと思って、編集長になった最初の号にフィギュアスケーターの荒川静香さんを起用しました」
「また、それまで表紙に出るのは結婚している人というのがESSEのルールだったのですが、離婚した人やシングルマザーなど、幅広く起用するようになりました」
「ミニ版に関しては、当時ファッション誌で、ミニ版を出すのが流行していたんです。働く女性が増えて、家の中より通勤途中に電車の中で読めるようにという流れです。実際には通勤だけでなく、子どもの送り迎えの間に読んでいるといった声もあり、好評でした。ミニ版はしばらくつくって、次の尾崎編集長にも引き継がれましたが、2019年4月号で終了。時代の流れの速さを感じます」
そしてESSEは現編集長・尾崎真佐子編集長に受け継がれます。