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やっぱり白いご飯がいちばん!ステイホームでもしっかり食べて健康に

2021.03.05

おうち時間が増えたことで、体を動かす機会はどうしても少なくなりがち。運動をしない分、しっかりとおなかが空かなかったり、夜ふかし・遅起きの習慣がついて朝食を食べられなかったりと、家族の生活習慣の乱れが気になっている人も多いのではないでしょうか。

そんななか、アテネ五輪陸上男子ハンマー投げの金メダリストで、現在スポーツ庁長官を務める室伏広治さんと、全国農業協同組合中央会(JA全中)会長・中家徹さんが、『スポーツと米の魅力』をテーマに語り合いました。「白米と焼き魚で育った」という室伏さん、そして朝昼晩のご飯とバレーボールを愛する中家さんに、食事と運動の大切さや、お米を中心とした日本型の食生活のすばらしさについて、改めてじっくりと伺います。

室伏広治さんと中家徹さん

右/室伏広治(むろふしこうじ)

昭和49年10月生まれ、静岡県出身。中京大学体育学部卒業。同大大学院体育学研究科博士課程単位取得退学後、復学して博士号取得(体育学)。2004(平成16)年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げで金メダル。令和2年10月から現職。

左/中家徹(なかやとおる)

昭和24年12月生まれ、和歌山県出身。中央協同組合学園卒業。紀南農協代表理事組合長、和歌山県農協中央会会長、全国農協中央会副会長などを経て、平成29年8月から現職。

お米は身体づくりの基本!室伏広治さんと中家徹の対談

日本型の食生活
お米を中心とした日本型の食生活(写真はイメージです)

――室伏さんは五輪に4回出場し、ハンマー投げ選手として活躍してきました。どのような食事を心がけてきたのでしょうか?

室伏さん:現役時代は毎日、お米は必ず食べ、動物性タンパク質や野菜、果物など、食事のバランスを意識してきましたね。海外遠征にいったときは、やはりお米やみそ汁が恋しくなり、日本食店を探したりしていましたよ。

中家さん:私も、中高生のときはバレーボールに打ち込んでいたので、スポーツと食の大切さは知っているつもりです。けれど、世界で活躍するアスリートは、食事の面でコンディションを保つのは難しいのではないでしょうか。炊飯器を持参する選手もいると聞きますね。

室伏さん:マラソンのような競技では、『必ず白米』というふうに、エネルギー源にこだわる選手もいますね。私は食をルーティン化せず、現地の伝統料理にも挑戦していました。栄養学に基づいた食事は重要ですが、食は人生を豊かにしてくれるもの。その土地ならではの食文化を知るのも楽しいですね。

――お二人は、栄養・睡眠・運動の大切さを訴えていらっしゃいます。

中家さん:日本の教育の柱は、知育、徳育、体育、そして食育です。JA全中では30年以上、バケツを使って稲を育てるキットを全国の小学校などに贈っています。物を育て、作り、自然を知る。食について考えてもらえるよう、さまざまな仕掛け作りをしています。

中家さん

室伏さん:規則正しい生活の基本は、食事と運動です。この2つがそろわないと睡眠も崩れてしまいます。いまは新型コロナウイルスの感染拡大によって家で過ごす時間が長くなり、運動不足を心配しています。スポーツ庁としては、楽しく運動してもらえるよう呼びかけていきます。

お米を中心とした食生活は食料自給率アップにも

――日本では、お米の消費が減少し続けているといいます。

中家さん:東京五輪が開催された昭和39年ごろは、1年間の消費量は1人あたり約120kgでしたが、平成30年は約55kgと、半分以下になってしまいました。食の選択肢が多様になったり、手軽さも重視されるようになったため、食生活が変わってきたのでしょうね。

室伏さん:お米の消費以前に、文部科学省の調査でも、朝食を食べない小学生が増加しています。そのためか、身体は大きく成長しているのに、体力テストをするとその身体を動かす力が出ないんです。食習慣を見直す必要があると感じていますね。

――お米は生産量も減少しています。

中家さん:はい、毎年約10万トンのペースで減ってきています。新品種のお米も登場して本当においしいのですが、消費が減っているため、需要と供給のバランスが崩れないよう、作付けを見直さなければなりません。一方で、何も作付けをしなければ農地が荒れてしまうという課題にも直面しています。

――これは、食料自給率にも影響するのでしょうか。

中家さん:いま、日本の食料自給率は約38%で、6割強を海外に依存しています。不透明な世界情勢のなかで、今後も安定して食料を確保するには、必要な食材はできるだけ自分の国で生産するという“国消国産”の考え方が重要になっていきます。そして、日本の農業の実態をふまえると、その中心になるのは、やはりお米だろうと思います。

お米は手軽な“ファストフード”

――お二人が考える「日本の食生活の魅力」を、改めてお聞かせください。

室伏さん:お米は手軽な“ファストフード”。炊飯器や土鍋でさっと炊いて、いろいろな楽しみ方ができますよね。おにぎりにすれば持ち運びも簡単。旬の食材を使った料理と組み合わせれば、春夏秋冬の恵みを堪能できます。

室伏さん

中家さん:日本人にもっとも合っているのは、お米を主食とする食生活ではないでしょうか。世界でもトップの長寿国になった要因でもあります。朝、昼、晩の3食、きちんとご飯を食べてほしいですね。そのために、現代に合わせたお米の食べ方も提案していきたいと思っています。

――お米とスポーツが教えてくれる、大切なこととは何でしょうか。

室伏さん:お米は時間と手間をかけて育てられ、健康を支える糧になります。人は身体を動かさないと衰えていきます。実りを作り上げていくプロセスは、稲作もスポーツも同じです。お米の消費を促進するだけではなく、地方創生などの分野で、農業とスポーツのコラボレーションを実現してみたいと考えています。

室伏さんが長官室に米俵を置いている理由とは?

スポーツ庁長官室には、米俵5俵が積み上げられていて、扉を開けるとわらの香りが漂います。俵の中には福島県産米が。職員やお客さんがやってくると、室伏さんはいつも「米俵、持ってみませんか?」と声をかけるそう。みなさん、動かしたり、持ち運ぶまではできるものの、肩の上まで担ぎあげられるのは室伏さんだけだとか。ひょいっと肩に乗せ、担いだままスクワットまで! 中家さんは「なかなか持てないですよ。1俵60kgもありますから、本当に重い」と笑います。

語り合う様子

室伏さんが長官室に米俵を置いているのには、理由があります。それは今回の対談でも語られたように、スポーツや身体を動かすことの原点は「食」だと考えているから。そして、大変な労働によって生産されてきた重い米俵こそ、日本の食のシンボルだと言います。「子どものころから、お米一粒一粒を大切にするように教わってきましたが、その背景には大変な労働がありました。食への意識を高め、スポーツについても考えるきっかけにしてほしいですね」(室伏さん)中家さんも「次世代を担う子どもたちにも、お米を通して、さまざまな経験を重ねてもらえたら」と話しました。

暮らしのなかで当たり前のように食べている「お米」について、日頃、考える機会は少ないもの。けれども、お米を中心にした食事や、朝昼晩しっかりと食べて身体を動かすことは、日々のエネルギーに繋がります。まだまだ先が見えない毎日ではありますが、少しでも健やかに暮らせるよう、改めて意識してみるといいかもしれませんね。

<取材・文/金谷亜美>

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