●86歳現役プログラマー。夢を叶えながらも暮らしは質素に

青い服を着た女性
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世界最高齢プログラマーとして話題になった若宮正子さん(86歳)。定年後にパソコンを始めてアプリを開発、そして世界に羽ばたく夢を果たしました。

「日々の暮らしは年金で十分なんですよ(笑)」

目の前でニコニコとほほえむ若宮さんは、現在86歳。シルバーヘアが美しい、小柄で上品な女性…ですが、じつは「世界最高齢プログラマー」として、2018年には国連に招かれたり、皇室の「秋の園遊会」に招かれたりしたスゴい人なんです!

60代からパソコンを学び、80代でゲームソフトまで開発して世界に羽ばたいた若宮さん。だれもが彼女に会いたがり、話を聞きたがります。

コロナ前には自宅でパソコン教室を開いてシニアにパソコンの楽しみ方を伝授したり、全国各地から招かれて講演をしたり、取材を受けたり。本だって数々執筆しました。現在は日本政府からの要請で、デジタル改革ワーキンググループのメンバーとして平井卓也デジタル改革担当大臣のお手伝いをしています。

「日経新聞の記者さんに笑われたんですよ。普通はリタイアして年金生活になると納税額もどんどん収束していくのに、80代になってから青色申告するようになるなんて珍しい、って(笑)」

それでも若宮さんの暮らしぶりはいたって質素です。

というのも「興味のあること以外はどうでもいい」からなんだとか。

「食道楽でもない。食器集めが趣味なわけでもない。オシャレな暮らしにも興味なし(笑)。だからどうでもいいことにはお金は使いません」

食器は「軽くて丈夫でラクだから」プラスチックのものを愛用。家具類は最小限なので、お掃除はルンバ任せ。食事はつくりおきのスープを冷凍しておいて、気まぐれみそ汁にしたりスープにしたり。

「駅前に住んでいるから、夕方デパ地下へ行くと、お惣菜が安くなるのよ!(笑)」