こんにちは。若松美穂です。主婦業のかたわらエッセイストなどもやりつつ、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫を提案しています。テーブルまわりを中心に、生活のなかの小さな発見をつづっていけたらと思っています。

若松美穂のおいしい生活
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寒い日が続き、葉物野菜が高騰していますね。でも、わが家の女子たちは「野菜が食べた~い」と声をあげます。そんなとき、私は根菜に頼ります。とはいえ、帰宅後皮をむき、それぞれに手を加え、いろいろとおかずを並べる時間は正直、「ない」。そんな私を冬のあいだ助けてくれるのがオーブン料理です。今あるものを、一気に切って焼くだけ!

オーブン

天板にクッキングシートを敷いて、食後の皿洗いをラクにします。そのまま焼くのとシートを敷いたのとでは、脂のつき具合が全然違います。

葉物と比べて日もちする根菜は、半端に余りがちです。この日も、家にあったものを火がとおりやすいようにカット。ジャガイモ(薄切り)、タマネギ(あまり厚くない輪切り)、ナガイモ(いちょう切り)、少しのニンジン(斜め薄切り)に、鶏モモ肉(ひと口大)を使いました。

焼き前

火がとおりにくい大根やゴボウを使うときには、時間があれば焼く前に下ゆでするとよいかな。今回は大急ぎだったので、大きめカットのジャガイモやタマネギなどを下に敷き、上にナガイモとニンジン、鶏肉を散らしました。ほかにもあれば、キノコなどを散らすと取れる栄養が増えますね。

たれ

タレはその日の好みによって、焼き肉のタレ(左)や、ドレッシング(真ん中)、塩ダレ(右)など、あるものを使います。油が入っている少しドロッとしたものが向いているような気がします。塩麹などもいいですね。私はコショウもたっぷり振ります。

焼き上がったら、テーブルに鍋敷きを置き、天板のままどーんと食卓に並べます。トングと取り皿を添え、温かいうちに好きなものを好きなだけ取って食べてもらえるのがいいところ。へたに取り分けると品数が少ないのが露呈するので、天板ごとがいいのです。

じつはこの日、帰宅してからほんとーに時間がなくて、ご飯も炊けてないし、あいにく冷凍のストックもきれていて…。オーブンに入れたあと、ラーメンをつくりました(笑)。実際、オーブン料理のいいところは、オーブンに入っている時間は手があくこと。その間におみそ汁やおつまみをつくったり、並べたり、洋風であれば、サラダとパン数種&パンにつける調味料、フルーツを数種並べるだけでもずいぶん豪華になるかなと思います。まあ、リアルなところはラーメンですけど(笑)。すみません、慌ただしくてそれすら写真も撮り忘れました。

簡単弁当

さらにこれをつくってよかったと感じるのは、翌日のお弁当。それぞれのうま味が引き立て合うので、冷めても意外とおいしいのです。数種の野菜とお肉は、かなりのスペースを埋めてくれますよ。

【若松美穂(わかまつみほ)】

1972年、宮城県生まれ。お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され、人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。気持ちによりそった提案が主婦の熱烈な支持を得ている。「ペンギンのお茶会」「心を癒す講座」は、全国各地で実施され、リピーターとなるファンもいるほど。著書に「カリスマ節約主婦・若松美穂の暮らし上手の小さなヒント」「私と家族のしあわせ時間」(ともに扶桑社刊)など。夫と、大学生、高校生の娘、母親の5人家族。埼玉県在住。
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