グラフィックデザイナーの西出弥加さんと訪問介護の仕事をする光さん夫妻は、夫婦ともに発達障害という特性をもちながら結婚。そして、結婚早々から別居という道を選んでいます。お互いに居心地のいい暮らしのために離れて暮らす夫妻ですが、今回は何かとハプニングの多い夫・光さんと一緒に料理をした日のことをつづってくれました。
すべての画像を見る(全2枚)発達障害夫婦が一緒に料理をしたら…。お互いのストレスがなくなる向き合い方とは?
発達障害同士で結婚した私たちは、お互いが居心地がいいようにするため別居中です。それでも、たまに夫が東京に住む私のところに会いに来てくれます。
先日、夫が私のうちに遊びに来てくれて、一緒に料理をしたときのハプニングを紹介します。
こんな感じで、一緒に作業をしているとき、夫に何かを頼むと色々と小さなハプニングが起きます。
しかしそんなことは結婚して3年目なので、こちらもわかっています。
以前も、1キロパックの四角いお餅を買ってきてと頼んだら、なぜか「なかったからスライス餅にした」と言われましたが、後でスーパーに行ったら餅はありました(笑)
何かがスムーズに進む日の方が珍しいです。
一緒に料理をするときのコツとしては「一つずつ頼む」ことです。「これとこれをしておいて!」と複数頼むのではなく「まずはニンジンを千切りにして」という感じで一つずつ頼みます。
●お互いに「できる」ことだけをします
以前は何を頼んでもミスをする旦那に、イチから私がやり直さないといけなくてイライラしてしまうときもありましたが、今はできるだけ複雑な工程は自分のほうで行い、一つの仕事を夫に頼んでいます。
私が手伝えなくて夫が一人で料理をするときは、ただ野菜を焼いて塩を振りかけて食べるとか、味つけをせず食材をただ煮てポン酢で食べるとか、素材を生かした料理をつくってもらっています。
互いにできることだけをしています。
私は夫の得意なことよりも、不得意なことを理解しようと思っています。
得意なことなどは話さずとも、理解せずとも自然にわかるものなので、不得意なことに焦点をあてています。そこを補っていくことで、お互いにストレスが一気に減り、穏やかに過ごせるようになったのです。
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【西出弥加さん・光さん】
妻の弥加さんは東京在住の絵本作家、グラフィックデザイナー。1歳のときから色鉛筆で絵を描き始める。20歳のとき、mixiに投稿したイラストがきっかけで絵本やイラストの仕事を始める。オフィシャルブログ「
私とリトルさやの徒然日記」、Twitterは@frenchbeansaya