1日がかりで家じゅう大片づけしたのに、その翌日にはまたすぐに散らかる…。その原因にもいろいろありますが、子どもや夫がものを出しっぱなしにする、片づけに協力してくれない、というケースも多いようです。
そんなときは、家族にわかりやすいルールや仕組みづくりがポイントに。4人のお子さんのママでもある整理収納アドバイザー・みくろママさんに、散らからない家づくりのコツを教えてもらいました。
仕組みをつくればリバウンドなし!家族が協力してくれる収納のコツ
「片づけて」とうるさく言わなくても片づく流れをつくることで、家族が自然と協力してくれるように。そんな収納のつくり方を紹介します。
●片づけ後の状態を写真に残す
すべての画像を見る(全14枚)オモチャを収納した棚の上には片づいた状態の写真をセット。「子どもが、写真を見ながら自分で元に戻せます。『間違い探し』感覚で片づけられるのが楽しいみたい(笑)」
●動線上に必要な収納を設ける
子どもたちの通学カバンは玄関を入って5歩の場所に。「帰ってきて必ず通る場所なので戻すのがラク。通り道や、使う場所への動線上に収納を設けると、家族が自然と片づけてくれるようになります」
●徹底ラベリングで「迷子」を防止
「置きっぱなし」を防いできれいな状態をキープするためには、ラベリングが必須。「子どもと一緒にラベルをつくってはると、さらに片づけの意識が高まります」
<戻す位置がわかる!>
アイテムの名前をラベリングして迷子防止。
<数も書いておく>
文房具の種類ごとに数も書き添えておく。
<片づけたくなるメッセージ>
ほかにも「ありがとう」などのメッセージを書いておくのも手。
●「1人1カゴ」で洗濯物は自分で片づける
家族6人分の洗濯物をたたんで、しまうのは大変。そこで1人に1つずつ、カゴを用意。「取り込んだ洗濯物を入れておき、その日のうちに自分で整理するルールに」
洗濯カゴはダイソーの新聞ストッカー。名前をはってわかりやすく。
リバウンドしない部屋づくりのコツ
きれいに片づいた状態がキープできるかどうかは、システムづくりがポイントに!
●すべてのものに指定席をつくる「仕組みづくり」
収納の中は細かく仕切ってなにをどこにしまうか指定席を用意。「初めに手間はかかりますが、自然に元に戻る仕組みづくりをしておけば、その後の片づけの時間や労力は最小限に」
収納アイテムはしっかりとサイズを測り、収納計画を立てます。
どんな小さなものにも指定席をつくって、ラベリング。
●「投げ入れボックス」で時間のあるときに整理
「しまう場所は決まっているけれど、きちんと片づけるのに時間がかかる」というものには、「投げ入れボックス」を用意。たとえば写真などはボックスに入れておき、時間があるときに整理します。
●一時置きできるスペースをつくっておく
置き場所の決まっていないものが、出しっ放しの原因に。一時的にあるもののために「あきスペース」をつくっておくことで、気持ちにも余裕が生まれます。
<まだ洗わない服>
頻繁に洗濯しないものは、クローゼットの手前のつっぱり棒にかけて風を通します。
<一時的にあるもの>
人に借りたものや、フリマアプリで売る予定のものなどは、からっぽボックスに入れる。
<普段着>
翌日も着る普段着は、クローゼットの中に置いたカゴに。
出しっぱなしになりがちなものは、収納場所が遠かったり、出し入れしにくかったりと、なにかしら原因があるもの。家族にわかりやすいルールをつくっておけば、片づけの手間も省けます。最初に仕組みをつくるのは大変ですが、うまくいくと快感! ぜひ試してみてください。