プチプラ服を着てみたとき、どこか「おしゃれじゃない」「安っぽく見える」と思ったことはありませんか? じつはそれ、買う前のチェックが甘いからかも。「お安い服だからと気軽に購入するのは禁物です。プチプラ服には、プチプラ服ならではの選び方、チェックすべきポイントがあります。それをしないで、レジに並ぶなんてもってのほかですよ!」
こう語るのは、ファッションブロガーの”プチプラのあや”さん。プチプラ服を着こなして発信し、SNSで「プチプラの神」と呼ばれ、ついには『プチプラ服でも「おしゃれ!」と言われる人には秘密がある』という著書を出したインフルエンサーです。
高見えするプチプラ服は素材のチェックで決まる
価格的には同じプチプラ服。にもかかわらず、「高見えするものと安っぽく見えるもので差が出るのには理由がある」とあやさん。プチプラ服の購入術について、ESSE編集部が詳しく話を聞いてみました。
——あやさんが着ている服は、プチプラでも高く見えます。高見えするものと安見えするものの差は、どこで生まれるのでしょう。
「高見えするか、安見えするか。これを決める重要なポイントが素材です。残念ながらプチプラ服には、シワになったり、毛玉ができたりするような素材のものも多く、それらは安見えしています。『何度か着ただけなのに、へたってしまった』という事態を避けるためには、買う前に必ずタグを見て、触って、試着をして、すみずみまで素材をチェックすることです」
——具体的にどんな素材がおすすめですか?
「シワを避けるなら、おすすめはポリエステル混紡の素材です。ポリエステルと聞くと、質のよくないイメージを持っている人もいるかもしれませんが、プチプラ服においてはかなり優秀。たとえばコットン100%のシャツは洗濯後や着ている間にシワになりやすいですが、コットンに30%以上ポリエステルが混じったものを選べば、ほとんど気になりません」
高見え・安見えチェックポイント!
このほかにも、購入前にチェックすべきポイントがあるそう。以下にまとめてみました。
●シワになりにくいか
着ていてシワになったり、毛羽立ちやすい素材は避ける。ポリエステル混紡素材や、表面に凹凸感のあるスラブコットンなどがおすすめ。シワになるレーヨンは避けましょう。
●水洗いできるか
タグの洗濯表示をチェック。レーヨンなど水洗いが不可のものは、自宅で洗えないのでNG。
●毛玉になりにくいか
編み地に詰まったハイゲージよりも、ざっくりとした編み地のローゲージは毛玉になりやすいので注意!
●透けていないか
生地がペラペラで、インに着た服が透けているのはおしゃれ以前に安っぽく、いやらしく見えるので避けたほうが無難。
●チクチクしないか
触ったり、試着したりして、素材が肌にチクチクしないかどうかをチェック。
●ポケットはあるか
プチプラ服にはポケットがないことが多い。夏はポケットのあるアウターを着ないので、ボトムスにポケットがあるかを確認。
これ以外にも、シャツがパリッとしている、白が洗いたてのように真っ白である、スカートやパンツに座りジワがないなど、細部にまでこだわると、より高く見えるそう。「プチプラ服でもあきらめずに細部までこだわると、もっとおしゃれに着こなせますよ」。
安さとぱっと見のかわいさにひかれ、試着したりじっくり考えたりすることなく購入しがちなプチプラ服。今日から素材のチェックを徹底し、家計の負担は下げながら、コーデを確実に格上げすることを目指しましょう!