旅行ジャーナリスト小野アムスデン道子さんが、世界中・日本中を巡って出合った「名店の味」のなかから家でも簡単に再現できるレシピをご紹介します。
ハワイらしいヘルシーな絶品トーストのつくり方
すべての画像を見る(全6枚)今回は、コロナが落ち着いたら行きたい! ハワイのワイキキにあるレトロ・ブティックホテル「星野リゾート サーフジャック ハワイ」のレストラン「マヒナ&サンズ」のシェフ、エリック・リオンさんが教えてくれた2種類のトースト。ボリュームもあるのでブランチにもぴったりです。
手づくりで暮らしをゆっくりと大切に過ごすのがハワイ流。ホテルにもハワイで活躍するアーティストの作品がいっぱいで、料理が載った黄色いテーブルもそう。アーティストが描いたメッセージが印象的なプールの周りでは、夕方にライブの心地よい音楽が演奏されます。
テーブルに並ぶシェフこだわりの手づくりのジャムやツナがのったおいしいトーストは、3種類のミモザ(スパークリングワインに左からグアバ、オレンジジュース、リリコイのジュースを加えたもの)を添えればりっぱなご馳走です!
「アボカドトースト」の味のポイントは、あっという間につくれるトマトジャム。まろやかなアボカドに酸味のあるトマトジャム、シャキッとした野菜と穀物パンの厚切りトーストがとっても合います。トマトジャムは、ミートローフなどの料理に添えるケチャップの代わりに使えて、よりヘルシーに。
「スモークドツナトースト」は、缶詰のツナとの味の違いにあっと驚かされます。スモークが難しければグリルでもOKなので、簡単につくれます。こちらは香ばしいプンパニッケル(ライ麦パン)を使用。
オアフ島生まれのシェフのエリックさんは、小さい頃からお母さんが家で食事をつくるのを手伝うのが大好きだったそう。料理学校に4年間通い、さまざまなレストランで修行したあと、「マヒナ&サンズ」のシェフになりましたが、母の手づくりのおいしさが料理の原点だと言います。ぜひ、このひと手間にトライしてみてください。
●アボカドトースト
【材料(1人分)】
- 穀物パン 一切れ
- アボカドマッシュ 一人分は半カップ
- トマトジャム 大さじ2 ※材料とつくり方は下記参照
- ベビーリーフミックス ひとつかみ
<トマトジャムの材料(4〜6枚のアボカドトースト用)>
- トマトのダイス切り 1缶
- 砂糖 1/3カップ
- シナモン 大さじ1/2
- クミン 大さじ1
- 塩、コショウ 適量
【つくり方】
(1)まず、トマトジャム(4〜6枚のアボカドトースト用)をつくる。トマトジャムの材料をすべて鍋に入れて、中火で混ぜながら、少し濃い色のジャム状になるまで煮つめていく。
(2)アボカドはつぶして、小さじ1のレモン汁と塩コショウを加えて、マッシュ状になるまでよく混ぜる。
(3)トーストした穀物パンにジャムをやや厚めに塗り、アボカドマッシュ、ベビーリーフを重ねる。お好みで胡麻、乾燥ココナッツ、アレッポトウガラシ(パプリカで代用可)を振る。さらにポーチドエッグを添えてもよい。
●スモークドツナトースト
【材料(1人分)】
- プンパニッケル(ライ麦パン) 一切れ
- ツナミックス 50g ※材料とつくり方は下記参照
- 半熟ゆで卵 1個
- ラディッシュのピクルス (砂糖大さじ1/3、米酢、水各大さじ3を混ぜて沸騰させた漬物液に、ラディッシュのスライスを加えて冷めるまで漬けたもの。市販のピクルスの輪切りでも代用可)
- ケイパー 少々
- チャイブ(なければ葉ネギ) みじん切り少々
<ツナミックスの材料>
- スモークド(またはグリル)したツナ 100g
- マヨネーズ 60g(大さじ4強)
- レモン汁 大さじ1
- フィッシュソース 大さじ2(同量のうすくち醤油に鶏ガラスープを少々足すで代用可)
- 塩・コショウ 適量
【つくり方】
(1)レストランでは、スモークしたツナを使用しているが、家庭ではグリルで代用可能。塩・コショウしたツナ100gを、グリルでまず焦げ目をつけ、じっくり中まで火を通す。
(2)ツナミックスの材料をすべてフードプロッセッサーにかける。フードプロセッサーがない場合は、フォークでツナを押しつぶしつつ、すべての材料をよく混ぜる。
(3)トーストしたパンに厚めにツナミックスをのせ、4つ切りしたゆで卵、さらにケイパーとピクルスをのせる。