LDKの隣にあるのは、夫妻のワークスペース。ガラスの室内窓がLDKとゆるやかに仕切りつつ、視線が抜けるので開放感があります。あえて入り口に扉を設けないことで、LDKとの行き来をしやすくしました。内装は飽きのこないシンプルなテイストで仕上げ、家具やインテリア、植物で個性をプラスした生田さんの住まいを訪ねました。
すべての画像を見る(全14枚)こもり感とLDKとのつながりを大切にリノベ
自宅で仕事をすることが多い夫妻のワークスペースは、仕事に集中しやすいこもり感がありながら、LDKとのつながりをほどよく感じられます。壁で仕切ることも考えましたが、ガラス入りの大きな室内窓を取り入れたおかげで、開放的なワークスペースになりました。奥の壁には天井高に合わせて書棚をオーダー。仕事で使う書籍や書類、ツール類がきれいに収納されています。
ワークスペースにはワイドスパンのデスクが2台。LDKの気配を感じながら作業ができます。入り口にはあえて扉を設けず、出入りをスムーズにしました。
室内窓をよく見ると、ロゴマークを発見。「匠」の文字をモチーフに夫がデザインしました。
窓際にあった地袋の部分を生かしてベンチ収納に。窓の外の緑を眺められる休憩スペースになっていて、気分転換したいときに活躍しています。下部には間接照明を仕込むなど、細かい部分にもこだわりが。天井はキッチンの腰壁と同じ素材で羽目板張りにして、あたたかみをプラスしました。
【この住まいのデータ】
▼家族構成
40代夫婦
▼リノベを選んだ理由
自宅で仕事をすることが多いため、仕事に集中できる環境とくつろげるスペースをうまく両立させたかったから
▼住宅の面積やコスト
専有面積/92.87㎡ 工事費/860万円(税・設計料込み)
天井を抜いて生まれた開放感
窓越しに敷地内の緑が望める明るいLDK。天井を抜いたことで、開放的な空間になりました。以前から愛用していたダイニングテーブルの素材感に合わせて、床材にはオークのフローリングをチョイス。「季節によってフローリングの幅が変わるのがわかるんです。床の木も生きているんだな、と。季節の移ろいが感じられていいですね」と夫。
リビングの壁は躯体現し。夫が趣味で習っている絵画や、お気に入りのレコードジャケットなどをさりげなく飾って楽しんでいます。
ナチュラルテイストのLDKのアクセントになっているのは、柱に貼ったブルーのクロス。シェルチェアが映えます。
アクセントクロスで住まい全体に統一感を
玄関回りはゲタ箱を撤去したことでスッキリ。リビングと同じブルーのアクセントクロスを貼ったことで、統一感が生まれました。
玄関正面の壁はヘリンボーン貼りに。「帰ってきてホッとできる玄関になりました」と妻。右手の扉の先には洗面室があります。
ナチュラルで清潔感のある洗面室は、ハニカム柄のフロアタイルと鏡の下のブルーグレーのタイルをアクセントにしました。オリジナルの洗面台はカウンターを広くとっているので使いやすく、収納スペースもたっぷり確保されています。
仕事も暮らしも自然体で楽しめるリノベの仕上がりに大満足のようです。
リノベーション前後の間取り
リノベーション前
リノベーション後
設計・施工/ツバメクリエイツ
「古くて新しい」をキーワードに、物件探しからリノベーション、オーダー家具までワンストップで対応。理想の暮らしや住まいのイメージなどの価値観の共有を大切にしている。自社でリノベした物件の販売や賃貸、貸しスペース事業も展開中。スタッフの平均年齢は30代。
撮影/小川 聡 ※情報は「リライフプラスvol.41」取材時のものです