こだわって家族のための家を建てようと思っても、なかなか条件にあった土地が見つからない。立地が条件にあっていても、できあがっている建売住宅だと、なにか物たりない…。戸建てのマイホーム購入を検討する際、注文住宅を建てるか建売住宅を購入するか悩むところです。昨年、マイホームを手に入れた日刊住まいライターは、注文住宅にあこがれがあり、土地探しをスタート。ところが、最終的に決めたのは、完成前の建売住宅でした。それは、完成前の建売物件だからこその、メリットがいろいろあったから。意外とみんなが知らない、完成前の建売住宅のうれしいポイントを紹介します。
すべての画像を見る(全8枚)あこがれは注文住宅!希望のエリア内に住むために、建売住宅も視野に
筆者がもともと住んでいた借家は、築年数40年以上と古い家。間取りや設備に対し、住みづらいなと感じることが多々ありました。そのため、長女が4歳、長男が1歳のときに、長女が小学校に上がるまでにはマイホームを購入!という目標を立て、物件探しをスタートしました。
マイホームなら注文住宅がよいという漠然としたあこがれがあるものの、予算はあまり多くなかったわが家。地元の工務店に話を聞きに行き、情報収集を始めました。しかし、条件に合う物件はほぼ皆無で簡単には見つかりません。
そのとき出していた条件は以下のとおりです。
- 予算は土地と建物合わせて3200万円以下
- 土地の広さは45坪以上(普通車2台以上駐車可能)
- 病院や学校、スーパーが近い
- 公共交通機関が近い
この条件では希望エリアに物件はなく、エリアを広げる必要があるとのこと。エリアは変えたくなかったので、ほかの条件を見直すことに。
注文住宅にこだわっていると、いつまでたっても理想の物件に巡り合えません。そこで、建売住宅も視野に入れることにしました。
それまで建売住宅は注文住宅より設備や内装が劣るというイメージでしたが、実際は家事動線がしっかり考えられた間取りの物件や、おしゃれな物件が多くあり、建売住宅でも十分だと気づいたのです。
ついに出会えた!購入した物件は完成前の建売住宅
建売住宅を探し始めて数か月、ある物件の情報が!その物件は、実家からすぐ近くの物件で、2階建て4LDKの建売住宅。すぐに内覧に行ったところ施工途中の完成前の物件でした。
完成前ではなかなかイメージがつかめず購入を迷いましたが、立地や土地の広さは条件どおり。
また、子どもが大きくなったときに、家族と顔を合わせずに自室に向かえる間取りを避けたいと思っていた筆者。こちらの物件は、リビングを通らないと2階に上がれない間取りとなっていたので、その条件にもピッタリ。
希望のエリアの建売住宅は、子ども部屋となる洋室が4.5畳ほどの物件が多かったのですが、この物件は6畳の広さがあったことも購入の決め手となりました。
自分たち以外の内見はなし!内装の変更も可能!完成前だからメリット多し
注文住宅へのあこがれを捨て、建売住宅を視野に入れたことで手に入れたマイホーム。完成前物件には次のようなメリットがあったのです。
ほかのお客さんの内見がない
建売物件は多くの方が内見に訪れます。もちろん購入後はきれいな状態で引き渡してもらえますが、購入までにどんな人が内見に訪れているか購入者にはわかりません。
なんとなく気持ちよくないな…と感じていましたが、完成前物件であれば建物の中に入るのは購入者だけなので安心です。
壁紙や照明も!内装の変更ができる
物件にもよりますが内装や外壁の色などの変更ができる場合もあります。わが家が購入した物件は、リビングなどメインの壁紙やトイレの壁紙の変更が可能でした。注文住宅のようにはいきませんが、多くのカタログの中から好みの壁紙などを選び、内装づくりを楽しむことができました。
また、照明の変更もできました!もともとは白のペンダントライト。でも、部屋の床のウォールナット材には白より黒の方がマッチするなと思い、変更してもらいました。
ちなみに、壁紙や照明の変更には追加料金等はかかりませんでした!
注文住宅をあきらめ、建売住宅を検討したことで出会うことができた完成前の物件。結果的に、内装も変えることができ自分たち好みの仕様に変えることができたため、とても満足しています。