akira / PIXTA(ピクスタ)洗面所やキッチンの水栓の位置が低すぎて、腰が痛い。あるいは、高く付けすぎて、水はねする。そんな悩みは、蛇口をジャバラ水栓に交換すれば解決できます。ホームセンターにも売っていて、自分で取付けできるくらい簡単な作業だそう。一級建築士の増井小綾さんにジャバラ水栓の選び方・交換方法について教えてもらいました。

使いずらい水栓
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目次:

交換するジャバラ水栓は、長めのほうがおすすめ道具はレンチのみ。10分程度で交換が終了!ジャバラ水栓で、キッチンも洗面もストレス解消

交換するジャバラ水栓は、長めのほうがおすすめ

キッチンにジャバラ水栓を取り付ける

別名「自在パイプ水栓」「フレキパイプ水栓」などとも呼ばれるジャバラ水栓。吐水口が上下・左右に自在に動くので、いつでも好きな高さに調整できます。ご自宅の蛇口パイプの根元がナットになっている水栓であれば、ジャバラ水栓に簡単に交換できます。

  • 家族間で身長差があり、それぞれに丁度良い水栓高さが違う
  • 中古住宅で、キッチン台や洗面台の高さが元から低い仕様
  • 浄水器をつけたら、洗い物がしづらくなった
  • バケツを置いて洗えない
  • シンク内の水洗いがしにくい

こんなお悩みがあったら、ぜひ交換してみましょう。

水栓パイプの内径

蛇口パイプとナットは、住宅用の水栓ではパイプ径16㎜、ナットネジサイズ径26㎜が一般的です。ただし異なるサイズのものもあるので、念のため付いているパイプ・ナットのサイズを確認してください。取り外した蛇口パイプ本体をホームセンターに持って行って、同じサイズを選ぶのも良いでしょう。

市販されているジャバラ水栓は、パイプ径16㎜用タイプが多いです。ご自宅の異なる径で売られていなかったら、パイプアダプターを使って16㎜用のジャバラ水栓を取付けてもよいでしょう。

ジャバラ水栓の種類

パイプには上向きタイプと下向きタイプがあり、今使っているパイプの向きに対応したジャバラ水栓を選びます。上向き・下向き両方に対応する商品もあります。

ジャバラ水栓の長さは、ぜひ長いものを選びましょう。240㎜、300㎜、400㎜の長さがありますが、ジャバラ水栓に関しては、長は短を兼ねるため、400㎜がおすすめです。価格ですが、安いものでは3000円前後でホームセンターやインターネット通販で購入できます。

道具はレンチのみ。10分程度で交換が終了!

  • 必要な道具…モンキーレンチ又はウォーターポンププライヤー
  • 作業時間…およそ10分

[交換前]

ジャバラ水栓を取り付ける前の蛇口

1.取付け中に水が出てこないよう、止水栓を閉める

止水栓を閉めてから交換する

止水栓はシンク下(戸棚の中)にあります。ハンドル式の場合、そのまま締めてください。写真のようなタイプのときは、マイナスドライバーで右側に回して水を止めます。

2.レンチで既存の蛇口パイプのナットをゆるめ、蛇口を外す

レンチで蛇口を取り外す
パッキンも取り外す

蛇口を外したら、パッキンも取り外します。

3.新しいパッキン+ジャバラ水栓を本体にはめ込み、ナットで締め付ける

新しいジャバラ水栓を付け、ナットを締める

買ってきたジャバラ水栓には付属の新しいパッキンが付いています。このパッキンを入れ、本体に取り付けます。

4.止水栓を開け、水を流して水漏れしなければ、交換完了

[交換後]

止水栓を開け、水を流して水漏れをチェック

ジャバラ水栓で、キッチンも洗面もストレス解消

キッチン台の上にあるお鍋にも、そのまま水が入れられる

ジャバラ水栓があればキッチン外の鍋にも水を入れやすい

シンクに洗い物があって、置けないようなときも、ジャバラ水栓なら、キッチン台に鍋を置いたまま水を入れることもできます。

洗面時も腰の負担を軽減できる

洗面時も腰の負担軽減

意外と台の高さが低いケースが多い洗面台。ジャバラ水栓に交換すれば、腰痛持ちの方も洗面がラクになりますよ。