アンケートモニターや、フリマアプリで不用品を売ったりして、ちょっとした金額を稼ぐ「プチ稼ぎ」が話題です。自由に使えるおこづかいとして、工夫して稼いでいる人もいるのではないでしょうか。久我綾子さん(仮名)は、節約のため家計からはこづかいを捻出しない代わりに、プチ稼ぎを専用財布に管理して、上手にお金を貯めています。メイン財布とプチ稼ぎ財布を併用してしっかり管理することで、年間100万円以上の貯金に成功しているという久我さんに、その財布術を教わりました。
すべての画像を見る(全8枚)プチ稼ぎの収入は、【プチ稼ぎ専用のミニ財布】にひとまとめにして管理
「手元にはたくさんお金を置かない」のが久我さんのルール。毎月口座から引き出すのは5万円だけ、さらに財布には1万円ずつしか入れません。「入れる頻度は1週間に1回程度。それより前になくなると、次の1万円を入れるとき『今度は長くもたせなくちゃ!』と気が引き締まります」。節約のため、家計からはこづかいを取らない代わりに、プチ稼ぎの収入は自分のために使えるお金として専用財布に管理しています。「アンケートモニターやフリマアプリで不用品を売って得た収入は自分名義の口座に集約して貯め、リサイクルショップの現金での売り上げとともにプチ稼ぎ財布に入れています」。こうして生活費口座に月7万円以上貯め、プチ稼ぎでもコツコツと貯蓄を増やしているのです。
久我さんのDATA
・本人(35歳)、夫(41歳)、長女(2歳)の3人家族
・東京都在住
・もうすぐ2人目を出産予定。やりくり上手だった母の影響で、独身時代から貯蓄好き。毎月7万円を貯め、さらにプチ稼ぎの収入も貯蓄
久我さんの家計表
夫の月収(手取り) ¥400,000
児童手当 ¥15,000
住居費 ¥140,000
食費 ¥35,000
外食費 ¥5,000
電気料金 ¥5,000
ガス料金 ¥5,000
水道料金 ¥3,000
通信費(携帯電話2台分) ¥16,000
(プロバイダー) ¥4,000
(NHK受信料) ¥2,000
日用雑費 ¥10,000
レジャー・交際費 ¥5,000
子ども費 ¥10,000
こづかい(夫) ¥38,000
(妻) ¥0
生命保険料(夫) ¥15,000
(妻) ¥5,000
貯蓄 ¥70,000
着なくなった子ども服や食器をフリマアプリやリサイクルショップで売った収入や、アンケートモニターの謝礼はひとつの口座で管理。そのキャッシュカードをプチ稼ぎ財布に集約しています。「小さな収入をまとめることで、意外に貯まるんです」。
●入金用口座とリサイクルショップのカードのみ入れる
この財布に入れるのは、プチ稼ぎの収入が入金される自分名義の口座のキャッシュカードと、近所のリサイクルショップのポイントカードのみ。「家計用のカード類と別に管理して一緒にならないよう区別しています」。利用するリサイクルショップを絞って、ポイントを効率的にためる作戦に。
●外食などのお楽しみは金券ショップのクーポンで
金券ショップで安く買ったファストフードの無料引換券や割引クーポンを入れ、外出時の食事や子どもとのランチに利用。「金券ショップでおトクなものを探すのも楽しくて(笑)」。
【家計用財布】はカードを厳選してスリムに
予算に収まればOKというルールで、家計簿はつけませんが、レシートは期限を決めて保管。「万一の返品のときに必要なので食品のレシートは3日間、洋服などは1週間保管して捨てます」。
●ポイントカードは3か月に1回仕分けして見直す
せっかくつくっても貯められなければ、持っていても無意味。ポイントカードはつくる前に還元率と、どんな特典があるか聞いてから会員になります。「よく使うカードだけ財布に入れ、頻度の高くない二軍は専用ポーチに。3か月使わなければ破棄しています」。
●生活費は給料日におろし、1万円ずつ財布に入れる
生活費5万円を口座から引き出して封筒に取りおき、財布には1万円ずつ補充。お金を取り出したら、封筒に日付と金額を書き込んで管理しています。「スーパーには毎日行きますが、買い物は1回1000円以内なので1週間はもちます」。