●まずは値札を見ないで価格を予想!この訓練で、服を見る目が養われます
すべての画像を見る(全10枚)――最後に、お買い物の際に「ここを基準にするといい」というポイントがあれば教えてください。
大草はい。皆さんにぜひ、挑戦してみてほしいのが、
「値札を見ないで価格を予想する」ということです。
まずは値札を見ずに触って手触りを確認する、縫製を見る。その後裏返した状態や色映りを見る……。それで、
「この服はいくらだろう?」を考えます。
「この手触り、このディテールのニットなら、8900円くらいかな?」などと予想して、それから値札を確認します。その際に、予想価格より3割くらい安かったら…つまり、今回の場合なら6000円くらいかな? それくらいだったら、そのニットは、
「価格と価値のバランスがかなりいい商品」ということになります。反対にこれが15000円だったとしたら、価格と価値のバランスはやや悪い。これを常にやってみてください。注意しなければならないことは、「980円かな?」と思ったものが1980円だったらとき…「1980円なら、まあいいか!」と買ってしまうのは、私のなかでは違うんです。
「安いからこれくらいでいい」
「値下がりしているからいい」
ではないんです!
あくまでも、価格と自分が感じた価値のバランスが合っているか。そのことをずっと考えてほしいのです。この「見極める目」を持っているか否かで、1000円のものが「コスパのいい買い物」にもなりますし、3万円のものが「コスパの悪い買い物」にもなります。どうせお買い物をするなら、自分にとって価値のあるものを手に入れて欲しいと思います。
●大草さんの大人のリラックススタイルをご紹介します
取材デーの大草さんのファッションは、長いニットの下にプリーツスカートを重ねばきしたレイヤードスタイル。
「上にアウターを着ることが多い冬は、“長方形”を意識したコーディネートにしておくと、いろいろなアウターに合わせることができます。今日は、ロングニット×ロングスカートで“長方形”。これなら、ウールのロングコートにも、ウエスト丈のダウンジャケットにもマッチするでしょ?」と大草さん。
足元は10年履いているというサイドゴアブーツ。スタッズをちりばめたハードな存在感で、フェミニンなだけではない、今っぽい着こなしに仕上げているところはさすが!
アクセサリーを重ねた手元、爪先にだけネイビーのラインを施したネイルも華やかですてきです。
大草さんの生き方やファッションについては、新刊『
飽きる勇気 好きな2割にフォーカスする生き方』(講談社刊)にも詳しく語られています。こちらもぜひチェックしてくださいね。