だんだんと寒くなり、乾燥で髪の毛がパサついたり、抜け毛が増えたり、髪のトラブルが気になっている人も多いのでは? 「髪トラブルにはトリートメントをしっかり効かせることが大切!」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター八木花子(八木ちゃん)さん。 今回は、ひと手間で効果がぐっと高まるトリートメントの仕方を教えてもらいました。
秋は髪トラブルが出やすい時期。トリートメントでヘアケアを
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さとゆみ:だんだん寒くなってきましたが、この時期に多い悩みが、抜け毛と乾燥による髪のダメージですよね。
八木ちゃん:そうなんですよ。もともと秋は、夏の紫外線の影響を受けて抜け毛が多い季節なのですが、それに加えて、乾燥も強くなってくるので、髪のダメージが気になりやすい時期なんですよね。
さとゆみ:というわけで、今回は、トリートメントについて教えてもらえればと思います。
●トリートメントは髪の中間から毛先につける
さとゆみ:シャンプー&トリートメントって、毎日のことだから大事なんだけれど、意外とぱぱっとすませちゃって、もったいないことになっている人も多いんですよね。
八木ちゃん:そうなんです。まず、シャンプーを終えた後にトリートメントをつける前に、水分をとるのが大事です。目安としては髪をギュッと握っても水がしたたってこないくらいです。
八木ちゃん:髪がびしょ濡れのままトリートメントをつけても、髪の内部が水分で飽和して、トリートメント成分が浸透しません。タオルで軽く水気を切ってから、トリートメントをつけるといいですよ。
さとゆみ:せっかくトリートメントするのだから、無駄にならないようにしたいですよね。
八木ちゃん:トリートメントをつけるときは、頭皮ではなく、中間から毛先につけるのもポイント。
さとゆみ:この連載でも何度かお伝えしているけれど、「シャンプー=頭皮を洗うもの」、「トリートメント=中間から毛先につけるもの」と思ってくださいね。
●トリートメントはコームでしっかり伸ばして
八木ちゃん:もうひとつアドバイスするなら、トリートメントをしっかり全体にのばすことですね。
さとゆみ:髪の毛って10万本もあるから、ただ表面をトリートメントでなでたくらいだと、全然トリートメントがいきわたっていないんですよねー。
八木ちゃん:そこでおすすめしたいのが、コームでトリートメントをのばす方法。
八木ちゃん:目が荒いコームやブラシを通して、トリートメントを中間から毛先にのばすようにすると、ずいぶん違いますよ。
さとゆみ:あと、トリートメント成分を全部流してしまうのがもったいない気がするから、少し残すようにしているという話をときどき聞くのですが、これはNGですよね。
八木ちゃん:そうですね。髪にトリートメントが残っていると、肌トラブルの原因になりますし、頭皮や髪の匂いの原因にもなりますので、しっかりすすいでもらうのがいいと思います。
●美容師さんに相談して髪質にあったトリートメントを
さとゆみ:トリートメントを髪質にあったものにするのも大事!
八木ちゃん:自分の髪質は、意外と自分ではわかっていないものなので、美容師に相談してもらうのがいいと思います。ボリュームを出したいと思っているのに、しっとり重めのトリートメントを使っていると逆にボリュームがつぶれたりするなど、髪に合っていないトリートメントを使っている人もいるので、一度確認してみましょう。
●家用とサロンのトリートメントの違いとは?
さとゆみ:家用のトリートメントと、サロンでやってもらうトリートメントはどんな違いがあるんですか?
八木ちゃん:わかりやすく「のり巻き」にたとえると…
さとゆみ:のり巻き(笑)
八木ちゃん:家でするトリートメントは、のり巻きののり部分をケアするイメージです。サロンのトリートメントは、のりよりも内側のお米や具の部分にアプローチするようなイメージです。
さとゆみ:わかりやすい(笑)。ダメージが強いときは、サロントリートメントでスペシャルケアするのもいいですね。
八木ちゃん:サロンのトリートメントは、種類もいろいろあって、そのときの髪の状態に合わせて処方しますので、相談してみてください。