早朝から暑い日が続きます。毎日のお弁当づくりも、なるべくキッチンに立たず、簡単にすませたいもの。
そんなときは、つくりおきできるおかずを事前に仕込んでおくとラクになります。

ここでは長年つくりおきを研究している料理研究家・小田真規子さんの「鶏モモ肉とタマネギのトマト煮」レシピを、ライターが実際に試してみました。

チキンのトマト煮
お弁当にぴったりなチキンのトマト煮
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夕飯のおかずに!お弁当に!電子レンジでつくりおきできる鶏モモ肉とタマネギのトマト煮

日もちは冷蔵庫で5日間。休日につくっておくとラクです。

●鶏モモ肉とタマネギのトマト煮

トマト、タマネギ、鶏モモ肉

【材料(つくりやすい分量)




・鶏モモ肉 1枚(250g)

・タマネギ 1/2個(100g)

・A[塩小さじ1/2 コショウ少し]

・小麦粉 大さじ2

・B[トマト(ヘタを除いて2cm角に切る)大1個(200g) ニンニク(すりおろす)1/2かけ トマトケチャップ大さじ3 塩小さじ1/2]

【つくり方】

(1) 鶏肉は余分な脂肪を除いて9等分に切り、Aをふって小麦粉をまぶす。タマネギは薄切りにし、長さを半分に切る。

(2) 耐熱皿に(1)のタマネギを広げ入れ、鶏肉を軽く丸めて皿の縁に沿って並べる。合わせたBを肉にかけ、ふんわりとラップをして(左右をあけて中央を高くしてかける)電子レンジ(600W)で8分~8分30秒加熱する。取り出して上下を返し、とろみがつくまで混ぜる。

(3) 保存容器に(2)を入れ、冷めたら冷蔵庫で保存する。

[全量604kcal]

【つくってみた感想】

大好きな鶏モモ肉とタマネギ・トマトの煮込みですが、炒めて煮込むもの、という固定観念があったため、電子レンジで果たしてうまくできるのだろうか? と心配でした。しかし、小麦粉をしっかり振りレンジで優しく加熱したおかげで肉が大変やわらかく、大成功でした。

60代の母の職場でのお弁当として渡し、感想を聞いてみました。
「タマネギとトマトのソースがとても甘くておいしい。ご飯にもパンにもどちらにも合う味だと思う」とのことでした。普段食が細いのですが、気に入ってくれたようでよかったです。

(2)で電子レンジに入れる際は、鶏肉を軽く丸めて皿の縁に沿って並べる(肉をドーナツ状に置く)のがポイントだそうです。理由は、レンジの中央は熱の当たりが弱いからだそう。
確かにまんべんなく加熱されました。今まで電子レンジ調理をするとき、肉に加熱ムラが出て悩むことがあったのですが、簡単なコツで解決するのかと驚きました。

今回筆者は直径22cmの磁器のお皿、幅22cmのラップを調節しながら調理しました。これらでも十分でしたが、今後さらに電子レンジ調理生活を快適にするために、熱が通りやすいガラスの耐熱皿と、大きめのラップを用意しようかと考えました。

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※保存期間は試作を重ねた結果に基づくものですが、家庭ごとの冷蔵庫の開閉の頻度や保存環境によって差が出る可能性があります