梅雨時季の洗濯物を干し終えると、くさいにおいが…。そんなときがっかりしますよね。洗濯物をすっきりときれいに乾かすテクニックを、洗濯の楽しさを伝えるプロ集団・洗濯ブラザーズのみなさんの教えてもらいました。

洗濯物を干す様子
すっきり部屋干ししたい…そんなとき覚えておきたいテクニックとは…(※写真はイメージです)
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においを寄せつけない洗濯物の干し方

においの原因菌を繁殖させないためには、早く乾かすのが大事。目標タイムは5時間以内!

●部屋の湿度を下げてスピーディーに乾かす部屋干しの方法

部屋干し

洗濯物を早く乾かすための条件は、風通しをよくして空気を巡らせ、湿度を下げること。広い部屋よりも2畳程度の狭いスペースの方が湿度や温度をコントロールしやすく、部屋干し向きです。

<POINT>こぶしひとつあけて干す

洗濯物同士は間隔をあけ、空気の流れをつくります。目安はこぶしひとつ分以上。衣類が空気に触れる表面積をなるべく増やすのがコツ。

<POINT>サーキュレーターは湿気がたまる下に

サーキュレーターや扇風機も部屋干しに大活躍。湿気がたまって乾きにくい、洗濯物の下の方に風が当たるようにすると効果的。

<POINT>エアコンを27℃に設定

温度管理もでき、乾いた風を送ることができるエアコンはぜひ活用して。人が快適に感じる温度が洗濯物にも◎。夏場は27℃ぐらい、冬場は20℃ぐらいの設定に。

<POINT>除湿機は最強の味方

除湿機は、エアコン以上に強力に湿度を下げてくれるので、あればベスト。狭い室内で、洗濯物を効率よく乾かすことができます。

●乾きにくいアイテム別・干し方のポイント

【ジーンズは裏返して筒状に】

ジーンズを干す

厚手のジーンズは、とくに裏側のポケット部分が乾きにくいので、裏返してから干して。また、スカート用ハンガーを2本か、ハンガー2本とピンチを使い、筒状に干すと早く乾きます。

【タオルは2つ折りは避けて干す】

タオルを干す

全体が重なる2つ折りだと、乾くのに時間がかかります。ピンチハンガーなどで1枚ずつ広げて干すか、ハンガーを2つ使い、コの字に干して重なりをなくして。

【パーカーのフードはピンチで留める】

パーカーを干す

フード部分が重なったままだと、その部分だけ乾きません。ハンガーにかけたあと、フード部分だけもう1本のハンガーとピンチを使い、間隔をあけて留めるとGOOD。

【厚手の靴下は履き口を広げて干す】

靴下を干す

厚手の靴下のリブ部分は、重ねてピンチで留めないようにし、広げて内側に空気を入れるようにして干します。また、下より上の方が乾燥しやすいので、厚いリブ部分を上にするのが正解。

部屋干しのお悩みQ&A

Q:においがついたものはどうすればいい?

A:40℃の洗浄液でつけおき洗いを
つけおき洗い

タオルやTシャツについた生乾きのにおいは、通常の洗濯ではとれにくいもの。40℃の湯に粉洗剤を溶き、30分~半日つけおきしてから洗濯機で洗って。

Q:除湿機がなくても早く乾かすには?

A:湿度が低い高い場所に干すのも有効

部屋の中でも湿気がたまりにくい高い場所に干すと、早く乾きます。エアコンや扇風機など、あるものを活用し、乾きにくいものを優先して乾きやすい場所に。

Q:洗濯法を守ってもイヤなにおいが気になる場合は?

A:洗濯槽の汚れが原因かも。月1回を目安に洗浄を

洗濯槽が汚れていると、洗濯物に雑菌がつき、においの原因に。春夏は月1回、秋冬は3か月に1回を目安に、専用クリーナーで洗浄を。洗濯石けんを使う場合はとくにこまめに。

※洗剤は条件により固まったり、溶けにくくなる場合があります。また使用する家電製品については取扱説明書、注意書きを確認してから使用してください。