お休みの日などを利用して、掃除や片づけなどに取り組んでいる方も多いのでは。
整理収納アドバイザーのtakaさんが、お片づけする際心がけたいことやポイントについて教えてくれました。
ひとりよがりラベリングはもうおしまい!完璧を目指さず「とりあえず収納」に
●片づける前にしてほしいこと
片づけはただ闇雲にスタートしても長続きしませんし、リバウンドします。
いらないものをただ捨てていくのではなく、たとえば「コロナによる自粛が明けたら(今の事態が終息したら)どんな暮らしをしたいのか」「家族とどう過ごしたいのか」をまずはじっくり考えてみて下さい。
たとえば「花を飾りたい」だとしたら、「花が映えるようまずは飾りたい棚上をスッキリさせよう」と、すべきことがわかることも。
暮らしの中で大切にしたいもの(=価値観)を知ることで、ものの要不要の判断もスムーズにできるはずです。
●小さな場所から片づける。短時間でできる片づけを
ゴールをイメージしたら、片づけ開始。
片づけの手順は、持っているものをすべて出す→使っているかいないかで分ける(整理)→使っているものを戻す(収納)の3ステップです。
おうちにいる時間が増えたと言っても、仕事に家事に子育てに…と実際は日々のタスクがさほど減っていない方も多いはず。家にいる時間がたくさんあるからといきなり大きな場所から始めてしまうと、想像以上に時間がかかり途中で挫折してしまう可能性もあります。
そこでおすすめなのが、小さな場所から始めるお片づけ。
普段手をつかられずにいる場所を片づけるのもいいのですが、まずは1日の中で過ごす時間の長いキッチンやリビングを片づけるのがおすすめです。
キッチンなら引き出しや棚を1日1つずつ片づけてみるでもいいですね。
1日目は調理ツール、2日目は食器とアイテムごとに取り組んでみるのもおすすめ。
よく使うものには特等席を。
リビングならよく見るテレビの周辺を片づける、ソファーから見える範囲を片づけるなど視界に入りやすい場所を区切って片づけましょう。
もし家族に「あれ、どこにある?」と場所をよく聞かれる、だれかしか把握できていないものがあるなら、使いやすい収納場所はどこか、みんなで話し合ってみるのも楽しそうですね。
●ラベリングの見直し
家族が使うものの住所を示すためにラベリングをしているお宅は多いです。が、見た目重視だったり、だれか一人にしかわからない書き方だったりすると、家族が読めずラベリングの意味がありません。
わが家も最近まで私にしか分からないラベリングがあり、直しました。
家じゅうのわかりにくいラベリングを家族みんなが分かる言葉につけ替える、あるいはラベルがなくて毎回家族がしまうのに迷う箇所にラベリングするなどすると、出し入れしやすくなり、おうち時間がより快適になるはずです。
●完璧を目指さないこと。今はとりあえずの収納用品で大丈夫
収納用品が必要なときは、自宅に元々ある収納用品を使うか、あき箱や紙袋、ジッパーつき保存袋を代用して仮の収納をつくればOK。
紙袋は持ち手部分をカットして、
収納したいものやスペースに合わせて端を織り込めば収納ケースに早変わり。
とりあえずの収納では見栄えが悪くモチベーションが下がってしまう方もいるかもしれませんが、収納をつくってから収納用品を買うまでお試し期間ができるので、使い勝手が悪いときは気軽に変更できるし、無駄な収納用品を買わずに済んでむしろ節約になるかも。
家族が集まり、生活していれば散らかるのは当たり前。
1日じゅう片づけて! と言っているのはストレスなので、寝る前、ご飯を食べる前に部屋をリセットする時間を設ける、リビングの視界に入る部分だけ片づけるなど、ストレスなくできる範囲でルールを決め、後は目をつぶって家族の時間をぜひ楽しんでくださいね。