すっかり初夏の日差しになりました。「もう寒い日はないかな…」と、衣替えを始めているご家庭も多いのではないでしょうか。
大事な洋服でも、全部クリーニングに出すと、費用もバカになりません。節約のポイントはなるべく自宅で洗うこと。今回は、ライターの朝岡真梨さんが、おしゃれ着洗剤3つの特徴と使い分けのコツを紹介してくれました。

アクロン・エマール・ウールシャンプー!特徴を知って上手に使い分け

ドラッグストアやハンズ、ネットなどで手に入るおしゃれ着洗剤、左からアクロン(ライオン)、エマール(花王)、ウールシャンプー(ワイズプラント)の商品を比較してみます。

洗剤3本
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●値段と量を比較してみた

・アクロン 195円/450ml
・エマール 261円/500ml
・ウールシャンプー 1848円/400ml
いずれも実際に店頭で買った際の税抜き価格になります。

アクロンやエマールは、一度ボトルを買ってしまえば、お得なサイズの詰め替え用もあるので、よりリーズナブルに利用できます。

洗剤の注意書き

ウールシャンプーは、ほかの2つに比べるとやや値は張りますが、アンゴラやカシミア、モヘアなど、ウール以外のドライマークの素材の洗える種類が圧倒的に多いので、マフラーやコートなどの冬物洗いにとても重宝します。

●すすぎ1回でOK!テカりも少なくやわらかな洗いあがりの「アクロン」

キャップに洗剤を入れる

洗濯機のドライ(弱水流)コースで洗濯するとき、おしゃれ着用洗剤で唯一「すすぎ1回でOK」とうたっているのが「アクロン」です。すすぎ1回洗いだと、節水・節電・時短だけでなく、さらに衣類のダメージが防げるのでとても助かります。

青いニットの繊維

分厚めなニットなどは、洗濯時だけでなく、着用中のこすれ毛玉も防げるので、パッケージに書いてある「洗っても洗っても新品感が続く」をリアルに体感できます。

シャツ

カットソーやシャツも、テカリの発生を抑えてくれるので、新品のときのようなふんわりした生地の印象が変わらないのもうれしいポイント。柔軟剤も入っているので、ジーンズも柔らかな履き心地に洗えます。

●汚れと匂いがスッキリ落ちて、ヨレもシワも整う「エマール」

袖もと

においの強い食事のあとや、ブーツを履いたあとのタイツなど、しっかり洗いたいときには「エマール」がおすすめです。界面活性剤はアクロンと同じ21%なのですが、洗濯機でも、手洗いをしたときでも泡立ちがいちばんよかったです。カタチコントロール洗浄で、ヨレてしまいがちな薄手のニットの袖もとや襟元、首周りまで形が崩れることがありません。

スカート

ワンピースのスカートも、干しておくだけでシワ一つない仕上がりに。ほこりを吸ってしまいがちなヌイグルミなどもエマールで洗っています。

●スーツのスラックスやコートも洗える「ウールシャンプー」

スラックス

界面活性剤が11%と、ほかのおしゃれ着用洗剤と比較してもダントツのやさしい洗いあがりを実現しているのが「ウールシャンプー」です。きれいにたたんでネットに入れれば、スーツのスラックスも家の洗濯機で洗うことができます。

スラックスの繊維

生地へのダメージが少ないだけでなく、ウールが色あせない繊維保護剤や素材のよさを引き出す潤滑剤が入っているので、プロのような洗いあがりに驚きます。

コート

アンゴラのコートやカシミアのマフラーといった、家で洗うイメージがなかった冬物アイテムまでまとめて洗濯できたので、外出自粛が続いている今季は大助かりでした。

クリーニング屋さんへ出しに行く手間も省ける、便利なおしゃれ着洗剤。どれもシワやヨレがほとんど気にならないので、アイロンが苦手な人にもおすすめです。

家族のお洋服を、家での洗濯にきり替えると大きな節約にもなるので、ぜひ試してみてください。

【朝岡真梨さん】

50か国200都市を超える海外旅行の経験をもとに各地のグルメや体験を紹介しているライター。国内の最新家電やモバイル機器に関する取材も多く、女性目線ならでは市場動向の分析が得意。料理と旅行についてのブログ「

遊んでばかりのスナフキン」が人気。夫婦そろって温泉ソムリエの資格を取得し、旅行と食事を楽しんでいる