2008年(1月~4月)の鼻アレルギーの全国疫学調査によると、花粉症全体の有病率は29.8%、またアレルギー性鼻炎全体の有病率は39.4%にも上るそうです。多くの人が鼻のトラブルに悩まされている状況のなか、簡単にできるセルフケアグッズが話題になっています。
花粉症患者のお財布を直撃?市販薬が保険適用外になりそう
2019年11月、政府が医療費削減のために花粉症をはじめとした風邪薬や湿布など、市販で購入できる薬を保険適用外とすることを検討し始めました。今後、花粉症患者の負担が重くなることが予想されます。
2019年の夏は降水量が多く、気温が低かった影響で、2020年の花粉飛散量が例年比70%程度の「やや少なめ」という予測が出ていますが、それでも油断はできません。鼻水や鼻づまりはつらいけれども、保険適用外ともなれば病院へ行くことを躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか。
花粉症の負担をやわらげてくれる、注目の花粉バリアスティックを実際に使って試してみました。
トレンドはプラスワン対策。「花粉バリアスティック」を使ってみた
すべての画像を見る(全5枚)2020年の花粉症ケアは、薬に頼らない“プラスワン対策”に注目が集まっています。今回試してみたのはエステーの「MoriLabo モリラボ 花粉バリアスティック」です。
●ドラッグストアなどで手軽に買える!化粧ポーチにも入るサイズ感
価格は1078円(税込)ほど。医薬品ではないので、全国のスーパーやドラッグストアだけでなく、ホームセンターでも入手が可能です。
サイズは一般的なリップクリームと同じくらいで、いつもの化粧ポーチのなかに入れて、持ち運びもしやすいです。
使い方もシンプルで、スティックから1~2mmほど出し、マスクの外側の鼻の近くに4~5cmほど軽くひと塗りするだけ。力を強く入れすぎたり、長く出し過ぎると折れてしまうこともあるのでご注意を。
●スッキリした香りが広がる
北海道のトドマツから抽出されたという香り成分配合の薬剤を塗ったマスクをかけると、空気がフワっと鼻に抜けていくような開放感。ミント系の香りでスッとスッキリした印象なので、花粉症の季節だけではなく、風邪を引いて鼻がつまっているときにも気持ちよさそうだなと思いました。
花粉バリアスティックに含まれているトドマツオイル原体が、スギ花粉をコーティングすることによって、抗原抗体反応の起こりやすさを約10%に低下させるという研究成果が報告されているそうです。
●ちょこちょこ塗り直しが必要
1日4回塗った場合、約45日間持つ4g入り。説明書には約4時間おきに1日3~5回を目安に塗ってくださいという記載がありましたが、3時間を過ぎたころから香りがほとんど感じなくなってしまいました。それほど面倒な作業ではありませんが、鼻の爽快感を維持するには、もう少し小まめな塗り直しが必要かもしれません。
花粉症や鼻水を止めるタイプの薬は、飲むと眠気がひどくなるなどの副作用が強く、仕事にも生活にも支障がでがちで、私にはなかなか合わないなと感じていました。でも、この花粉バリアスティックなら、体への負担が少なそう。
【朝岡真梨さん】
50か国200都市を超える海外旅行の経験をもとに各地のグルメや体験を紹介しているライター。国内の最新家電やモバイル機器に関する取材も多く、女性目線ならでは市場動向の分析が得意。料理と旅行についてのブログ「
遊んでばかりのスナフキン」が人気。夫婦そろって温泉ソムリエの資格を取得し、旅行と食事を楽しんでいる