手のひらに現れる線などから、その人の性格や運勢を読む「手相」。
5000人以上の手相を見てきた卯野たまごさんは、「だれにでも必ず1本は“ざんねんな手相”がありますが、意識すればいい方に変えることもできるんです」と話します。

ここでは、具体的な“ざんねんな手相”と、その変え方、さらには運気が上がる習慣について教えてもらいました。

卯野たまごさん
手相家・漫画家の卯野たまごさん
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健康や恋愛も…手相と運気は変えられる!

●過去には5分で手相が変わった人も

「手相はその人の意識が強く出ると言われています。生き方、考え方、趣味趣向、愛情、仕事、健康、悩み…。だからこそ、自分が『こう変わりたい』『こうなりたい』と意識を変えれば、手相も変わるんです。手相と運命は変えられる、これは自信をもってお伝えできます」と卯野さん。

過去には、なんと5分で結婚線が変化したケースもあったそう。

「その方は結婚について悩んでいた人だったんですが、結婚線がなかった。でもじつは、『結婚しなくてはいけない』という思い込みばかりが強かったんです。結婚について自分の心のうちを見つめ直してもらったら、『あ、本当はこういう理由で、自分は結婚がしたいんだ!』と納得して。すると、結婚線がピッと出てきたんですよ」

●“ざんねんな手相”は大きく分けると3つ

手相にもいろいろなタイプがあり、大きく分けると3つ。

・すぐに変わる、変えた方がいい手相

「この手相をもっていてもいいことがない、実際に今困っている状況を表している手相です。現状をなんとかしたくて行動もとりやすいので、早めに変えることができます」

・日常のなかでじわじわ変えていける手相

「1つ目よりせっぱつまっていないぶん、変えるのは少し時間がかかります。でも、『もっとこうなりたい』と意識して、行動や考え方を変えることで、徐々に変化していきます」

・むしろ変えなくていい、そのままそれを活かす手相

「先天的な強い個性が出た手相です。見方や考え方によっては悪いことのように受け取られ、その個性に自信がない人もいますが、うまく活用すれば大きな武器になります」

●セルフケア、家族へのケアとして活用する

たとえば「すぐに変わる、変えた方がいい手相」のひとつに、「お疲れ線」があります。

手相お疲れ線

「がんばりすぎで、自分の体力や疲れに鈍くなっている状態のときに出てくる手相です。早め休養が必要というサイン!」

改善するためには、とにかく休む、がんばりすぎの自分に気づいてねぎらってあげる、線がさらに伸びたり増えたりしたら病院へ行く、などの行動を。

「自分では元気だと思っていても、出たりします。手相を見ることで、自分の本当の状態に気づける。つまり手相はセルフケアツールとして使えるんです。家族の手相を見てあげるのもおすすめですよ」

●強い個性を自分の武器に変えて

自分の「むしろ変えなくていい、そのままそれを活かす手相」を知ることで、さらにその個性を伸ばす効果も。

手相空気よみま線

「たとえば、生命線、知能線、感情線がすべて離れている『空気よみま線』。独自性、カリスマ性が強く、周りからは『ついていけない人』と思われがち。ですが、空気をよめる人とチームを組んだり、高い目標設定をすることで、本来もっている才能をさらに伸ばすことができるんです」

空気よみま線がある手

この手相、編集者に多いそうで、じつはESSEonline編集長も該当していました。

「忙しくて専門的な職種の人に多い手相です。人に理解されないことも多いですが、そのマイペースさが魅力なので、活かしてほしいですね」

ちなみに手相は両手を見るのが基本ですが、左手がその人の本質、右手が社会的な部分と言われているそう。

「恋愛なら左手、仕事なら右手…という感じです。私は『35歳まで左手、35歳からは右手を重視してください』と言っていますね」

●手相がいい人は、勘がいい

これまで多くの手相を見てきたなかで、卯野さんは「手相がいい人は勘がいいことが多いです」と言います。

「勘は、本来全員がもっているもの。筋肉と一緒で、鍛えればどんどん育まれます。逆に、意識しなければみがかれません」

勘とは、いわゆる第六感。それを鍛えるために大事なのは、逆説的なようですが「普段から視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感を使うこと」と卯野さん。

「五感を使うということは、危機回避能力を働かせるということ。自然に身を置いたところを想像すると、わかりやすいと思います」

キャンプや登山がおすすめですが、そこまでできなくても、神社やお寺など、緑が多い場所に足を運ぶだけでも意味があるそう。

「買い物の途中に神社があれば寄って、座ってぼーっとする時間をつくる。開運がどうというよりも、そういう時間をつくって感覚を研ぎ澄ますことが大事なんです。自分を定期的にリセットしてあげること。そういったことの積み重ねが、勘をみがき、いい手相をつくり、運気を上げていきます」

卯野さんの著書『

ざんねんな手相

』(扶桑社刊)には、たくさんの手相の見方と、変えたり活用したりするための方法が掲載されています。
また今後ESSEonlineでも、卯野さんによる“ざんねんな手相”をご紹介していきます。ぜひチェックしてみてください。