老後を見据えて、ものを減らしておきたいけれどなかなかスムーズに行かない…。夫・義母のシニア世代3人で暮らす整理収納アドバイザー・原田さよさん(60代)も、かつてはそのひとりでした。ここでは、原田さんが年齢を重ねて実感した「シニア世代の片付けが進まない理由」と、その対策について語ります。

ケース
シニア世代の片付けをスムーズに進めるポイントとは?
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なぜシニアの片付けは進まないのか?

整理

「片付けたいのに、なぜか進まない」その理由を考えてみたことはありますか?

ものが多いから、捨てることに抵抗があるから、収納が少ないから。あるいは、体力や気力が落ちてきたり、仕事や孫の世話で忙しかったりするのも、考えられる理由でしょう。

しかし、それだけではありません。シニア世代になって片付けが進みにくくなるのは、片付けが「感情・記憶・将来の不安」と深く結びついているからです。たとえば以下のような気持ちがそれに当てはまります。

●「また使うかも」の裏にあるシニアならではの不安

シニア世代になると、単なるもったいなさだけではなく、「もし必要になっても、買い直す体力や気力がないかもしれない」という不安もあるので、手放しにくくなります。

一緒に片付けてほしいと言いながら、母がギリギリまで迷ったのも、これが理由だったとあとからわかりました。実際、私もそうなりつつあります。

●思い出を手放す寂しさ

写真や趣味の道具、子どものものなどは、親にとってもこれまでの人生の記録そのもの。

子ども自身は「もういらない、捨てておいて」と言っても、減らすことが過去を切り離すように感じてしまうのではないでしょうか。

●決断疲れ

また、そもそも「捨てるのか、譲るのか、売るのか」という判断の連続は、年齢を重ねれば重ねるほど大きな負担になります。

私は50代での片付けの途中から、残したものが娘の負担になったら困るという思いが加わり、ますます迷うようになりました。