知人に料理を教えたことをきっかけに生徒数が増え、料理教室を続けながら多くのレシピを提案している、料理研究家の村上祥子さん(84歳)。今回は、村上さんが「生きるために必要な3つの食材」について教えてくれます。

※ この記事は『84歳。食べて、歩いて、カッコよく生きる。』(プレジデント社刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。

ブルスケッタ
たとえば、バゲットを縦半分にカットし、切り口にオリーブ油を塗ってトースターで焼き、表面にニンニクをこすりつけて風味づけ。薄切りのトマトをのせ、塩、コショウとバジルをふり、しらす干しを散らせばカルシウムたっぷりの「ブルスケッタ」のでき上がり
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​朝食を抜いていた母が緊急搬送

「夏は食欲がないから」と、朝食を抜いていた母が、あわやというところで緊急搬送されたことがありました。大事に至らずホッとしましたが、そのとき担当の医師から教えていただいた”体は24時間操業の工場のようなもの”という言葉が身にしみてわかりました。

そうです。一日24時間を3で割ると8時間。朝昼晩の3回の食事のたびにブドウ糖55gを供給できていれば、疲れ知らずに元気に働くことができます(75歳女性の場合)。

「糖質オフ」という考えが広まって、ダイエットのために炭水化物を減らしたり、夜はアルコールを飲むのでご飯はとらなかったりという人たちがいます。自己流で賢く考えたつもりでしょうが、体はもっと利口です。

体の司令塔である脳を働かせるためのエネルギーは、ブドウ糖しか使えません。そこでどうするかといいますと、食べた食事のタンパク質を炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)の分子に分解。そして、CHOの3つをブドウ糖につくり替え、「はい、これでやってね」と送ります。残った窒素はアンモニアに変わり、尿や便で排泄されます。排泄されずに脳にたまると頭痛を引き起こします。

炭水化物が不足すると…

乾き物
村上祥子さんがストックする乾物。写真上から「干しエビ」「しらす干し」「食べる煮干し」「食べるとろろ昆布」「削り節」。スープにしたり、料理にふりかけたりと便利に使える

炭水化物が不足すると、集中力や判断力が低下します。疲労感も出てきます。私は朝晩、発芽玄米と白米=2:1の割合で炊いたご飯を茶碗1杯分(150g)ずつ、レンチンOKのふたつき容器につめて冷凍したものを、電子レンジ600Wで3分加熱して食べています。

ブドウ糖55gを摂取するために必要な炭水化物食材の目安量は、発芽玄米・白米ミックスご飯なら茶碗1杯(150g)。コンビニおにぎり=1と1/2個。食パン(6枚切り)=1と1/2枚。バゲット=90g。ロールパン=3個(90g)。ゆでうどん=1パック(240g)。それぞれこのくらいです。