捨てられない服の手放し方や服をもちすぎないコツを紹介します。教えてくれたのは、整理収納アドバイザーのESSEベストフレンズ101メンバー・伊藤優子さん。服を手放す際、「1年着なかったら手放しましょう」とよく言いますが、整理収納アドバイザーでも手放すのに10年かかった服があるそう。そんな、簡単に割りきれない思い出の服との向き合い方について語ります。

クローゼット
クローゼットの様子。シーズンのものは、スチールラックと5段のボックスに
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「手放すのに10年かかった」パンツ

デニム

5年以上は着ていないのに、どうしても手放せなかった服がありました。それは、「人生でいちばんスリムだった頃のパンツ」です。

着るたびに高揚感を覚え、オシャレを満喫していた30代。年齢を重ねて40代半ばになり、体型が変わって着られなくなっても、このパンツを見て「あの頃に戻りたい!」とダイエットに励んだこともあります。体型管理の指標として、長い間、私を鼓舞してくれた大事な服でした。

ところが、年を追うごとに、定期的な運動をしても一向に「あの頃」には戻れない…。昔の体型に近づくためには、相当ストイックな運動が必要だと自覚しました。

しかし、今の私が心地いいと思うのは、ストイックな体型管理より無理なく続けられる運動。そして、お酒や甘いものを気持ちよく楽しむことです。そう気づいたとき、ようやくこのパンツをもち続ける意味がなくなり、手放すことができました。

思い出の服と上手につき合う「半年に一度の衣替え」

収納ボックス

今は似合わないけれど、70代になったときに着たい服も置いています。そんな気づきを与えてくれたのは、半年に一度行っている衣替えです。

思い出の服は簡単に手放せないからこそ、衣替えを機に1つ1つの服と向き合い、自分の気持ちを確認することにしています。

手にした瞬間、自分の気持ちが後ろ向きになるのか、明るい前向きなエネルギーになるのか? 心の声に素直に耳を傾け、未来へのパワーになるうちは残します。

シーズン外のクローゼット
シーズン以外のアウターやフォーマル着は寝室のクローゼットに保管

半年ごとに触れることで、服の傷みや体型の変化なども客観的に見えます。それにより、少しずつ心が納得し、手放せるようになりました。