田舎では家族内での役割をもっている犬が多い

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昔、夫の実家で飼っていた犬は人なつこくて愛嬌たっぷりでした。温和な性格でしたが、家のなかではまるで、義父をリーダーの頂点とみなしてグループの序列を意識しながら行動しているようでした(人間にとっては、義父より義母がリーダー的存在でしたが)。

あるとき、おじいちゃんがふざけながらやって来て、まだ小学生だった夫の背中を驚かすように押そうとしたとき、テラスで寝そべっていた犬がそれを察知してすばやく走り寄り、おじいちゃんの喉元を目がけて飛び上がって威嚇(いかく)したそうです。噛(か)んだりはしなかったのですが、「これ以上、子どもに手を出すな」という警告だったよう。

また、フランスの田舎の方では、犬を複数匹飼っている家も多く、そういった家では、それぞれの役割があるところも多いようです。

たとえば、ある親戚の家では、家畜を飼っているので、大型犬は外にいて異常があったら知らせる仕事を担っています。「でも実際は、人なつこくてだれにでも尻尾をふってなでてもらってる」とのことですが、その体の大きさだけでも少しは番犬の意味があるかも、と期待しているそう。

フランス人が「犬のトイレのしつけに甘い」理由

そんなフランスの犬事情ですが、同時に「フランスの犬はトイレのしつけができていない」とも言われます。

日本では、社会に迷惑をかけないよう犬をしつけているのに対し、フランスは飼い主と犬の関係にしつけのポイントがあるように感じます。飼い主が犬をコントロールできるから、公共の場に連れて行く。そして、コントロールできない犬は、電車やレストランに来ていないのだと感じます。

そういう意味では、フランスの犬のトイレのしつけが甘いのは、飼い主がそれを重視していないからなのかもしれません。