いつ人が来てもいいリビングにするには、「季節のインテリアにするべき」「日用品はしまうべき」といった固定観念に縛られないのが、じつは大事です。
今回は、3人の子育てとフルタイムの仕事をこなしながら、すっきりとした空間を保っている伊藤由維さんのお宅を訪問。居心地のいいリビングにするためにやめたこと、やらないことを教えてもらいました。
「やめる」という判断で、家族も自分もラクな家になる
小さな子どもがいるとは思えない、片づいたお家で暮らす読者の伊藤由維さん。その極意は、「管理や手間が煩わずらわしいことや、家族が面倒に思う収納とインテリアはやめる」こと。
その結果見えたのは、自分の目指すべきゴール。「掃除のしやすさ」と「続けやすさ」を軸に考えたら片づけの迷いがなくなり、心地よく暮らせる家になりました。
●クッションとラグは季節ごとに換えない
以前は季節ごとにファブリックを換えていましたが、子どもがいると、どうしても汚れがちで手入れが大変。「通年使えて丸洗いできるものの方がラクでは?」と気づいたことで、家事の負担も気持ちもラクになりました。
●雑貨の代わりに食材を飾って楽しむ
ラベルがおしゃれなビールや野菜をカゴに入れてインテリアとしても楽しみます。
「消費するものだからこまめなホコリ掃除も必要なし。飽き性の私にはぴったり」
自家製果実酒も並べて置くと絵になります。
●よく使う文房具はしまい込まない
「最初は収納庫に入れていましたが、ワンアクションで取れないのがおっくうだったんです」。
そこで、リビングの一角にある棚に並べる収納にしたところ、出し戻しのストレスが激減! 家族にも探しやすくなったと大好評です。
子どもが使いやすい収納にして、時短&散らかり防止
面倒な収納を「やめる」ことがとくに重要なのは、子ども関係のアイテムの収納です。管理の手間を極限までそぎ落とし、わかりやすくてラクな収納にしなければ子どもは使いこなせません。3人の子育て真っ盛りの伊藤さんだからこそ発想できた、収納術をご紹介します。
●オモチャは1ボックス1カテゴリの簡単収納
木製ラックに無印良品のケースや引き出しを組み合わせたオモチャ収納。
「1つのボックスに1種類と決めれば、子どもたちも混乱しません。戻す場所がわかりやすいので、使ったあと元に戻す習慣がつきました」
●服はカゴに放り込むだけにして、散らかり防止
子どもの着替えは、テレビ横の絵本棚の下に1人分ずつカゴを用意。
「前の晩に子どもたちが翌日の服を用意し、朝はパジャマと入れ替えれば1人で着替えられる仕組み。パジャマがリビングに散らかるのを防いでいます」
●子どものヘアゴム収納はお店のディスプレーを参考に
リビングの扉つき棚の中にワイヤーネットとフックを取りつけ、子どものヘアゴムを飾りながら収納。
「手持ちのものが全部見渡せて、子どもの手も届きやすいベストポジション。扉を閉めれば、リビングもゴチャつきません」