Instagramで「つめるだけ10分弁当」を発信している母娘料理ユニット「みりんとゆりんの台所」。冷凍つくりおきおかずと、ほっとする家庭の味わいが支持を集めています。今回は、初の著書を発売したみりんさん(50代)とゆりんさん(20代)に、母娘で続けてきたお弁当の思い出や、「朝つくらない冷凍つくりおき弁当」の工夫を伺いました。
すべての画像を見る(全4枚)反抗期でも食べ続けた母のお弁当。娘が気づいた“毎日つくる大変さ”
幼稚園から高校生までお弁当生活だったという娘・ゆりんさん。母・みりんさんのつくるお弁当にはいつもおかずがたくさん入っていて、友人たちからも褒められることが多かったそう。
ゆりんさん(以下敬称略):母のお弁当は彩りのバランスもよくて、レパートリーも毎日違う。実際に自分が毎朝お弁当をつくるようになって、「本当に大変だっただろうな」と改めて思いましたね。それと同時に、とにかく私には向いていないな…と(笑)
みりんさん(以下敬称略):お弁当で喜んでもらえるのが自分の楽しみでもあったので、ちょっとひと工夫したり、おかずを増やしたり。苦痛だとは思わずに楽しくてつくっていましたね。
当時を笑顔で振り返る2人。ですがじつは、ゆりんさんの反抗期が中学3年生くらいから長く続き、ケンカをすることはもちろん、会話がない日も多々あったのだとか。
みりん:そのときは正直、「一生終わらないのでは…?」と思ったくらい、反抗的でしたね。私も負けん気が強いので、子どもに反抗されるとつい言い返してしまう。それで余計に激しくなってしまったこともあります。
ゆりん:なにか特別なきっかけがあったわけではないのですが、当時は母になにを言われても腹が立ってしまって…。でも、母がつくるお弁当はおいしくて好きだったんですよね~(笑)。毎回残さず食べていましたし、反抗しつつも感謝はしていました。
最後のお弁当に込めた手紙。母娘をつないだ日々の習慣
ゆりんさんとどんなにケンカをしていても、お弁当箱はいつも空になって戻ってくる。みりんさんにとって、それがひそかな励みだったといいます。そして高校3年の最後のお弁当の日。
みりん:これで本当にお弁当づくりは最後だと思ったら、いろんな感情が込み上げてきて…。どんなときもきちんと食べて、元気に帰ってきてくれていたので、「今まで食べてくれてありがとう」という気持ちで、娘に手紙を書きました。
それを学校で見たゆりんさんは号泣…!
ゆりん:あまりの衝撃でみんなの前で泣いた記憶があります。母がこんなふうに思ってくれていたんだなと、すごく感動して。うれしかったので、SNSにも母の手紙とともに、私も感謝の言葉を投稿しました。
みりんさんも娘の隠れた思いに胸が熱くなったそう。これで母娘の仲は修復された…かと思いきやそうでもなかったようで…。
ゆりん:お弁当に対しては本当にありがたいなという気持ちでいっぱいでしたが、ただそれで「今まで反抗して申し訳なかった」という気持ちまでは正直出てこなくて…(笑)。そこから大人になるまでも関係は同じ感じでしたね。
そんな2人をつないだのが「お弁当」です。
みりん:著書『母から学んだ冷凍作りおき弁当』(扶桑社刊)でも触れたのですが、娘がある日、私の冷凍弁当を見て「教えてほしい」と言ってきたんですね。そこから教えるうちに、コミュニケーションがうまくいくようになりました。
ゆりん:私も母の味をより多くの人に知ってもらいたい、母となにか一緒にしたい! とInstagramを始めました。私たちのおかずは、外食ではなかなか出合えない、どこか懐かしくほっとする実家の味。冷凍・解凍したときもちゃんとおいしくなるように、何度も試作を重ねて研究しました!


