キッチンとダイニングテーブルを一列に並べる「横づけダイニング」。配膳のスムーズさと見た目のスタイリッシュで、注文住宅で人気の間取りです。夫と1歳の双子と暮らすESSEonlineライターの谷ノ内真帆子さんも、その魅力に惹(ひ)かれて採用。しかし、実際に住み始めてみると「意外なデメリット」に直面したそう。詳しくレポートします。

リビング
双子育児ママが実感した、横つけダイニングの「意外な盲点」
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デメリットは「リビングまでの動線の悪さ」

横つけダイニングの最大のメリットは、キッチンから横にスライドするだけで料理を出せる「家事効率のよさ」。しかし、リビングで遊ぶ子どもたちの身になにかあったとき、この「横に長い一列」が物理的な壁になることがあります。

たとえば、リビングで子どもがよろけて転倒しそうになった瞬間。

キッチンにいる筆者は、目の前で「危ない!」と見えているのに、長いダイニングテーブルをぐるっと大きく回り込まなければ駆けつけることができません。

距離にすればわずか数メートルですが、1分1秒を争う状況では、その数歩のロスが果てしなく長く感じられることも。

「家事ラク」を最優先して選んだはずの間取りが、活発に動きまわる子どもたちとの生活では、安全への「もどかしい距離」に変わっていました。

「動線問題」わが家の解決策2つ

この横づけキッチンの「動線問題」。もし、ライフステージの変化を見据えてこれから家づくりを計画されている人がいれば、キッチンとテーブルの間に「通り抜けられる通路」を確保するとよいかもしれません。

30cmほどのすき間があるだけで、家事動線とレスキュー動線の両立が可能になるからです。

わが家の場合は、土地の形状や間口の都合上、通路をつくらない選択が当時のベストでした。そこで現在は、以下の工夫でデメリットをカバーしています。

●工夫1:「リビング側」に大人が座る

食事中は、夫婦のどちらかは必ずキッチンから遠い「リビング側」の席に座るようにしました。これなら、なにかあっても即座に子どもに手が届きます。

●工夫2:ワンオペ時の見守り

筆者が1人でキッチンに立つ際は、安全なプレイヤード(ベビーサークル)を活用したり、火を使わない作業のときはリビング側に移動したりと、意識的に「見守り密度」を高めています。

完璧な間取りではなくても、ちょっとしたルールや工夫で、暮らしの質は十分に上げられると感じています。