年齢を重ね、体の感覚や暮らし方が変わり始める60代。以前までは便利に使えていたものにも、変化が訪れるかもしれません。「50代後半から60代にかけて、身の回りのもの選びの基準を見直しました」と話すのは、夫と義母のシニア世代3人で暮らす整理収納アドバイザーの原田さよさん(現在60代)。ここでは、原田さんが実際に変えてきた「60代に合うものの選び方」について語ります。

バガジェリー キャンバスミニトートA4 ネイビー
60代、年齢を重ねて見直した「もの選びの基準」とは?
すべての画像を見る(全7枚)

60代の肌着選びは「心地よさ」重視

綿100% フレンチ袖インナー
綿100%のフレンチ袖インナー、脇の縫い目がないのも気に入っています

ここ数年で大きく変えたのが、肌に直接触れる衣類の選び方です。若い頃は化学繊維の軽さや扱いやすさ、機能性の高さに惹(ひ)かれたのですが、50代の後半あたりからチクチク感や蒸れが気になりはじめ、徐々に天然繊維のものへきり替えてきました。

綿やシルクの下着やレッグウォーマーにしてみたら、肌触りがよくかゆくならないため、快適なのです。

天然繊維は、乾きにくかったり、シワがつきやすかったりする場合もあるのですが、それを上回る心地よさや安心感がありました。朝に身につけたときの快適さが一日じゅう続くと、体だけでなく気持ちまで軽くなるものですね。

60代の今は、そんな小さな心地よさがとても大事に思えます。

重たいものをやめて軽いものに

年齢を重ねるにつれ、体にかかる重さも負担に感じるようになりました。それに気づいてからは、できるだけ軽いものを選ぶようにしています。

●服・靴・バッグ

本革の白いスニーカー

肌触りに気をつかうようになった衣類ですが、重たいものも避けるようになっています。たとえば、厚手のジャケットや重い革靴は、どんなに好きだったものでもいつの間にか手に取らなくなったため処分しました。

今は、軽くてやわらかい素材のアウターや、ソールが厚くても軽量なスニーカーで外出することが増えています。パンプスを履くとしても、コンフォートシューズと呼ばれる足に優しいものを選んでいます。

旅行のときはとくに意識して軽い靴を履くようになったので、歩く距離も自然と伸びました。たくさん歩けるとホテルでの食事もおいしいし、夜もしっかり眠れる気がします。

また、若い頃は本革の重たいバッグこそすてきだと思っていましたが、今ではすっかり軽量バッグ派になっています。

●掃除機

スティック掃除機

吸引力重視で大きくて重い掃除機を使っていたのをやめ、持ち運びがラクなコードレス掃除機に替えました。

すると、以前よりハードルが低くなり、気になったときにサッと掃除するようになりました。ロボット掃除機も取り入れてみたいのですが、うちは階段をよく使うため、ゆっくり考えて決めようと思っています。

●鍋・フライパン・まな板

ダイヤモンドコートフライパン

圧力鍋や鉄のフライパン、大きな両手鍋は、持つのも洗うのもしんどくなってきました。それらを思いきって処分し、軽いフライパンやひと回り小さい両手鍋に替えるようにしたら、料理をするときの負担がだいぶ軽くなりました。

樹脂製まな板

母も義母も使っていたので、まな板は木製のものがいいと思い込んでいた時期がありました。でも今は、食洗機に入れられる軽くて扱いやすい樹脂製の薄いまな板を使っています。

●食器

大皿に料理を盛って出すこともなくなっていたので手放し、汎用性が高い中皿や小鉢などをよく使うようになりました。いずれも食洗機に入れられるものです。

余談ですが、もったいなくてしまいこんでいた美しい食器も、普段使いにしてどんどん楽しんでいます。