日々の生活のなかで、つい人に気を使いすぎてしまう…と悩む方もいるのではないでしょうか? もしかしたらもう少し肩の力を抜いて、自分を大切にしてみてもいいのかもしれません。「自分を大切にすることは、相手を尊重することの始まりでもあります」と語るのは、フランス文化研究者で翻訳家のペレ信子さん。今回はそんなペレ信子さんに、フランス人が実践している、自分を大切にして心の平和を守る方法について教えてもらいました。

食事の写真
ダイエットを気にせず好きなものを食べるときも大切!(※画像はすべて著者撮影のイメージ写真です)
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1:SNSから離れて自分のペースで「本」を読む

積み重ねられた本たち

SNSから情報収集することは多く、とても便利なツールだと思います。

でも実際は「ほかの人がどうやって楽しんでいるか」「どんな高級なレストランに行ったか」「どんなすてきな人たちと集っているか」というようなことを、小さな画面で見続けているだけ…ということも。

嫉妬を感じることもあるかもしれません。でも、じつはその人たちは楽しそうに微笑んで写真を撮ったあと、自分のスマートフォン操作に夢中になっているかもしれません。

私の周りのフランス人は、SNSに振り回される時間をもったいないと感じる人が多いです。バカンスには「本を必ず数冊読む」と決めている人もが多く、地下鉄でも本を読んでいる人を頻繁に見かけます。

私の場合、最近の本もいいですが、おすすめは古典。昔の人の悩み、経験から導き出されることなどを読んでいるとおもしろいです。

みなさんもぜひフランス人のようにスマホを置いて、気になる時代の物語や思想を自分のペースで読んでみませんか。とめどなく流れてくる投稿を見るよりも心に残る時間になるかもしれません。

2:ときには信頼できる相手に愚痴を吐いてもいい

フランス、店の外観

言葉には力があって、なるべくポジティブなことだけを口にしよう、というのは正しいことだと思います。

でも、いつもいいことだけを言っていられるほど、私たちは聖人ではないというのも事実。人の悪口を言ってばかりもよくないですが、悪口を言いたくなる心理の背後には自分の本音が隠れていると思うのです。

その人のように成功したい、自分の配慮や努力に気がついて欲しい、など。

ネガティブな自分の気持ちに気がついたとき、フランス人はわりと素直にその気持ちを吐き出します。けれど、いつでもだれにでもというのではなく、受け止め合える相手は決めた方がいいかもしれませんね。

悲しかったこと、悔しかったことを話して聞いてもらえたら、相手の話も聞いてその場でスッキリとする。そして次へ行く。そうして心の平穏を保つのがフランス人式です。