新しい年の始まりに、家族そろって囲みたいのが、ほっと心がほどけるお雑煮の食卓。だしの香りと素朴な具材が重なり合う一杯は、自然と気持ちまで穏やかにしてくれます。今回は、共働き料理家のぐっち夫婦に、毎年つくりたくなる“家庭の味”を大切にした「お雑煮」レシピを教えてもらいました。新年の食卓に、ぜひ取り入れてみてください。
新年の食卓に並べてほしい、だし香る「関東風お雑煮」
今回は、新年の食卓に欠かせない「お雑煮」を紹介します。SHINOのおばあちゃんから受け継いだレシピで、家庭の味そのままのお雑煮。
関東風のすまし仕立てで、鶏肉・ダイコン・コマツナ・なると・ユズ皮を合わせた、だしの香りが引き立つやさしい味わいが特徴です。
焼いたおもちに彩りのよい具材を添え、ほっと心が落ち着く一杯に。だし香るやさしいお雑煮で、一年の始まりを穏やかに迎えてみてくださいね。
●鶏肉とコマツナのお雑煮
【材料(2~3人分)】
- 角餅 2個
- 鶏モモ肉 250g
- コマツナ 1/2束
- ダイコン 2~3cm(60g)
- サトイモ 2個
- 干しシイタケ 2枚
- ユズの皮 少量
- 三つ葉 1~2本
- なると 3~4枚
- 塩 適宜
- だし汁 600mL(シイタケの戻し汁、だしパックなどで煮出しただしを合わせて600mL)※だしは花がつおと昆布の合わせだしにすると、より香りよく仕上がります
- A[しょうゆ大さじ1/2 酒大さじ1 塩適量]
【つくり方】
(1) 具材の下ごしらえをする。
・干しシイタケは水で戻し、4時間ほど置いておく。軸を落として薄切りにし、戻し汁はだしとして使用する。
・ダイコンは5mm厚のいちょう切りにして別鍋で下ゆでする。竹串がすっと通る程度にやわらかくなったら湯をきる。
・サトイモは皮をむき、ひと口大に切り、下ゆでしてぬめりを取る。
・コマツナは塩少々を入れた湯で下ゆでし、3〜4cm幅に切る。
・ユズは皮をそいで千切りにし、三つ葉は茎を落として半分の長さに切る。
・なるとは薄切りにする。
・鶏モモ肉は小さめに切り、塩で下味をつける。
(2) 鍋にだし汁、Aを入れて煮立たせる。
(3) 鶏肉を入れ、火がとおるまで煮る。
(4) サトイモ・シイタケ・ダイコンを入れ、軽く温まる程度に煮る(煮込みすぎない)。
(5) 餅はトースターでこんがり焼く。餅とコマツナをつゆにさっとくぐらせて椀に盛り、具材とつゆを注ぐ。なると・ユズ・三つ葉を添える。
※ おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう






