実家の片付けに「正解」も「完成」もないからこそ
すべての画像を見る(全4枚)「元気なうちに片付けを」「子どもに迷惑をかけないために」実家の片付けについて、そんな言葉をよく耳にします。
たしかに大切な考え方ですし、私自身、整理収納の仕事をするなかで環境を整える重要性も感じています。でも、人が生きている限り、ものに支えられ、暮らしは変わり続けます。そう考えると、実家の片付けに必要なのは、「どう減らすか」「どう片付けるか」ではなく、「ものは親の今の暮らしでなにを支えているのか」という視点をもってみることではないでしょうか。
母がこれからの人生を洋服とともに楽しみたいと思うなら、それもひとつの選択です。
そして、いつか私がそのものたちを整理する日が来たとしても、それは単なるあと始末ではなく、母が自分の人生を大切に生きた証だと受け止めること。その考え方が大事だと感じています。
実家の片付けを経験するなかで、私は片付けが原因で母との関係を悪化させてしまうより、母との限りある時間をできるだけ穏やかに過ごすことのほうが大切だと気づきました。その余白があるだけで、親との関係も、自分の気持ちも、少しラクになるのではないでしょうか。
