学童が1日単位で利用できればいいのに…

※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)
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通常スケジュールに戻ってからも、共働き家庭の悩みは続きます。

「小1の頃は14時半に帰宅する日もありました。たった数時間のために学童料金を払うことに納得できず、仕事が終わるまで義母に面倒をみてもらっています。学校行事もほぼ毎月あり、『こんなに必要なの?』と感じました」(あやなつさん・40代後半・パート/アルバイト)

「いまから10年ほど前、子どもが小学生だったころは、半日授業で給食がない日が大変でした。祖母に預かりを頼めないときは、早退や半休を取りながら対応しました。職場の理解があり有給休暇は取りやすかったですが、学童を利用していなくても、1日単位でスポット利用できる仕組みがあれば助かったと思います」(ESSEフレンズエディター kiyoさん・50代前半・会社員)

仕事を退職したという声も

なかには、働き方そのものを変えざるを得なかった人も。

「子どもが学童に合わず退会。長期休みの対応に悩み、最初の2年は有休や夫の在宅勤務、ファミリーサポートで乗りきりました。その後、私がシフト制の仕事に転職し、夫の在宅日と休日に私が働きに出る形に変更しました」(しんちゃんさん・40代後半・パート/アルバイト)

「部署移動と入学が重なり、毎日自分の仕事で精いっぱい。時短勤務でしたが仕事量は変わらず、残業や土日に出勤することも。仕事の大変さに加えて、子どもに十分寄り添えない罪悪感から体調を崩し、休職後に退職。結果的に子どもとの時間を優先できてよかったですが、時短勤務などの制度がきちんと使える環境が整っていればよかったと思います。時短で帰れるけど、終わらない仕事量では意味がないと感じました」(ESSEフレンズエディター KEACONさん・40代前半・自営業)

共働き世帯が増えるなか、「小1の壁」は多くの家庭にとって課題となっています。下校時間の早さや学童の使いづらさ、制度があっても実際には使いにくい職場環境…。個人だけで乗りきるのではなく、仕事と家庭を両立できる仕組みを、社会全体で整えていく必要がありそうです。