なんとなく増えてしまう日用品やストック。「ものの買いすぎ・もちすぎを防ぐには、買い物の基準を見直すことが大切」と話すのは、整理収納アドバイザー1級で2児の母のYUKAさん。40代の今だからこそ実感している「買う前に考える3つの基準」や、ものを増やさず暮らしを軽くするコツを伺いました。
すべての画像を見る(全4枚)「なんとなく買い」が生む負担に気づいた
昔は「安いから」「なんとなく便利そう」と思って買い物をしていました。気づけば家のストックや日用品が増えて、探す時間も手間も増え、家事の負担がどんどん重くなっていきました。
たとえば、すでに2本あるケチャップを安い日に買ってしまい、結局賞味期限をきらしたり、服もなんとなく買ったものほど着なくて、クローゼットを圧迫していました。
そんな“ものに支配される”ような暮らしを送るうちに、ものが多いほど迷いが増えて管理もできないと気づきました。
買い物の前に「必ず考えること」3つ
そこで、ものを買う前に一度立ち止まるようにして、ムダな買い物が自然と減りました。具体的には、
・ほかのもので代用できないか
専用グッズは便利に思えますが、本当に暮らしがラクになるのか、収納スペースを圧迫しないのかは慎重に見極めたいところ。代用できるなら買うのはやめて、なるべく兼用できるものを選んでいます。
・もっていて気分が上がるか
長く残るのは“使うたびに好きと思えるもの”だけ。心地よいと感じるものだけ買っています。
・収納するときに困らないか
置き場所に悩むものは、たとえ便利でもあとからストレスを生みます。買う前に収納場所まで考えて選ぶと、部屋が散らかりにくくなりました。
この3点を習慣化。機能が暮らしをどれだけラクに、豊かにしてくれるか。使うことで別の手間が増えないか。このポイントを意識して、ものが一気に増えにくくなりました。
1:ストック不足を恐れず、代用できるか考える
「ストックがないと不安」だった過去の自分。今は視点を変えて、近所のスーパーやドラッグストアを“ストックの倉庫”だと思うようになりました。
ストックがたりない状況は、じつは生活を見直すチャンス。家にものがないときに、ほかのもので代用できるか、本当に買いたす必要があるかを考えるようになり、暮らしがどんどん軽くなりました。ムダ買いも減り、管理のストレスもなくなっています。
2:服は「気分の上がる」ものだけ選びぬく
服についても、以前は安くておトクならとりあえず買っていました。しかし実際に残るのは、少し高くても気に入って買った服だけ。とくに子ども服は顕著で、長男から次男へお下がりする頃にはほとんどが処分対象でした。
だから今は、自分や家族が「着たとき、身につけているときに気分が上がるか」を基準に厳選するように。その結果クローゼットに余白ができて、服を選ぶときの迷いやストレスが減りました。朝の身支度も驚くほどラクになっています。


