スマホでのキャッシュレス決済や、改札でのタッチ操作など、私たちの生活にすっかり溶け込んだ「NFC」。便利に使ってはいるものの、いざ自分の子どもに「NFCってなに?」と聞かれると、言葉につまってしまう人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、子どもから大人まで知っておきたいNFCの基礎知識について、日本最大のテック情報サイト「ギズモード・ジャパン」編集部に教えてもらいました。

※ この記事は『GIZMODOテック秘伝の書』(扶桑社刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております

※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)
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「NFC」ってなんの略?

NFCとは

「NFC」とは、「Near Field Communication」の略。日本語では「近距離通信無線」といいます。

機器を数センチの距離に近づけるだけで、通信が行える技術で、クレジットカード、交通系ICカード、一部のスマホやスマートウォッチに搭載されており、機器同士でのデータ通信やモバイル決済などに利用されています。じつは私たちの身の周りにたくさんあるんです。

スマホをかざすだけで決済ができる理由

NFCは、ICチップを内蔵した薄いタグから発信されるとても弱い電波を使って情報をやり取りすることで、あらかじめ設定した動作を実行させるという仕組み。モバイルSuicaなどの交通系ICもこの原理を使っています。

最近はスマートホームも普及して、家電のオン/オフなどは音声で操作する、なんてことも多くなりました。しかし、もっと簡単に家電を操作したい。そう、スマホをかざすだけで家電が操作できたら…。そんな魔法のようなこともできるようになっています。