12月も半ばになり、本格的にクリスマスの気配を感じるこの頃。街から聞こえてくるクリスマスソングに心躍らせている方もいるのではないでしょうか。「フランスにとってクリスマスは最大のお祝いごとなので、この時季はとても盛り上がります」と話すのは、フランス文化研究者で、フランス人の夫と暮らすペレ信子さん。フランスならではのクリスマス文化やこの時期の過ごし方について教えてもらいました。

フランスのクリスマスマーケット
クリスマスマーケットはいつも心躍ります
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クリスマスを待ちわびるアドベントの贈り物

アドベントのクリスマスギフト

クリスマスといえばプレゼント。でもそれはクリスマス当日のプレゼントだけではありません。クリスマスの4週間前からアドベント(待降節)がキリスト教徒の家では祝われます。

敬虔(けいけん)深い義母が健在だった頃、待降節を楽しめるように11月末には待降節にプレゼントをくれました。

クリスマスギフト

12月25日に向けてカウントダウンするための、1日1個のプレゼントが出てくる「アドベントカレンダー」は毎年大人気です。

日本でもチョコレートのアドベントカレンダーをよく見かけますが、フランスでは大人用に化粧品や美味しい紅茶、インテリア小物などの多くの種類のアドベントカレンダーがあります。

高級な化粧品などもあり、アドベントカレンダーはお得な価格で毎日お試しできる楽しみがあります。

クリスマスマーケットでお気に入りの飾りを探す

フランスのクリスマスイルミネーション

いつもはなにもない大きな教会広場にこの時期は大きなクリスマスツリーが現れます。

イルミネーションが美しく、学校帰りや会社帰りの人たちが集まってきます。日本でも人気のクリスマスマーケットも開かれて、みんな思い思いにクリスマスプレゼントや家に飾るオーナメントを選んだりしています。

オーナメントは安売りのセットのものを買う人もいますが、毎年クリスマスマーケットで手づくりされたものを1つずつ買い求めて、自分の家のクリスマスツリーを時間をかけて育てていく人も多いのです。「本物」のオーナメントはガラス製なので壊れやすいところも大切に扱いたくなる理由です。